Ryzenで作る自作PCを予算ごとに考えてみました!OS込み、6万円、10万円、15万円の3構成です。【平成最後の自作PC】

冬場は静電気がイヤなので自作 PC には良い季節とは言えませんよね。
そろそろ暖かくなってきて静電気もそんなに発生しないので自作日和です♪

そこで、今回は2019年4月時点で自作 PC を作るならこんな構成!というものを考えてみました。
Zen2 (Ryzen 3***) が意外と発表されないのとそこまで進化しないのでは?と言われているので Zen+ (Ryzen 2***) で考えます。


昨年作って現在使っているメインマシンの自作方法をまとめた記事も参考にして下さい。

※この記事は分量がかなり多いので、全部読もうとすると30分掛かると思います。必要なところだけ読んだ頂ければ幸いです。


予算と使用目的の設定

まずは、予算と使用目的を仮で設定してみましょう。

低価格PC:予算6万円

1つ目は事務作業などを快適にこなせる低価格 PC とします。
Office ソフトでの文書作成・管理をメインに (大きなサイズの) 画像編集や動画編集などは行わない方向けです。

この場合の予算は、ほとんど最小限構成になるので6万円に設定します。

<使用目的>

    • Office ソフト (Microsoft Office など) での文書作成・管理
    • 現像作業などを伴わない画像編集 (リサイズや切り抜き、簡単なエフェクト程度)
    • 動画閲覧 (Youtube 含む)
    • ネットサーフィン (タブ数は10~20程度までを想定)

バランスPC:予算10万円前後

2つ目は予算と性能のバランスが良い10万円前後の構成とします。
写真 RAW データの現像や簡単な動画編集、PC ゲームもそこそこ快適にできる程度の構成を目指します。

バランスが取れた構成ですが、ある意味で特化した特徴がない万能 PC といった感じです。
特別な目的はないけどアレもしたいコレもしたい、という方で予算も抑えたいという方向けです。

私の現時点での PC はこれに近い考えで作っていますが、若干グラフィックよりも CPU に予算を割いた形です。
(CPU は Ryzen の中でも上位の 2700X で、グラフィックは下の上くらいの 1050ti です)

<使用目的>

      • 予算6万円のPCでの作業
      • 写真 RAW データの現像作業、画像レタッチ (Lightroom や Photoshop など)
      • 簡単な動画編集 (FullHD ~ 4K 素材に LUT 当てて色味調整程度で複雑なエフェクトなど無し)
      • 最新の PC ゲーム (ある程度快適にプレイできる程度)

高性能ゲーミングPC:予算15万円

3つ目はゲームに特化した PC で最新 PC ゲームを快適にできることを目的にします。

ただ、ゲーム用としては Ryzen よりも Intel の Core シリーズの方がシングルコア性能や最適化のお陰で有利です。
どうしても Ryzen がいい!という方以外は無難に Intel にすると幸せになれると思います。

<使用目的>

        • 予算10万円のPCでの作業
        • 最新の PC ゲームを快適にプレイ

低価格PC:予算6万円

まずは一番基本的な低予算な PC を考えます。
抑えられる予算は抑えて必要な部品に予算を割きます。

予算の配分としては、CPU 性能はそれほど必要ない (=現在流通している CPU の性能が最低レベルでも十二分に高い) ので予算が余った分で選べば十分です。

PC パーツの中で一番予算を割くのはメモリと SSD (ストレージ) になるでしょう。
メモリが十分にあれば表計算ソフトで大量の処理もある程度許容できますし、ブラウザのタブを多少開いても問題なく動作できます。逆に少ないと非常にストレスなので予算をケチってはいけません。
また、ストレージには容量が必要ない用途なので SSD を採用して Windows やアプリケーションの起動速度を確保します。
6万よりももう少し予算を出せるし、大量のデータを保存したいよ!という方は SSD + HDD という構成にして下さい。

メモリ:CORSAIR DDR4-2666 4GBx2

まずはメモリからいきましょう。
メモリは Windows 10 (OS) で2GB程度消費するので、4GB では全く足りません。低予算 PC でも最低 8GB を推奨します。
また、メモリ容量と (遅くならないで) 開けるブラウザのタブ数の関係はちもろぐさんの検証により 4GB では9タブ、8GB では33タブとなります。
ここからも間違いなく、4GB ではメモリが不足することが考えられますので 8GB が最低ラインです。

・ちもろぐ – 4GB、8GB、16GB、メモリの容量はどれくらい必要なのか? (ブラウザ「Google Chrome」テスト)

8GB ならメモリ1枚の方が安価ですが、Ryzen はメモリの転送速度が性能に大きな影響を与えますので若干割高の 4GB x 2枚構成とします。
(2枚刺しにするとデュアルチャネルという動作になり転送速度が2倍になります)

メモリ自体の速度もちょっと早めの DDR4-2666 (動作クロック:2666MHz / 転送速度:21.3GB/s) にしておきます。

<4GB × 2枚>
\6,847 (2019/04/20現在)

<8GB × 1枚>
\5,480 (2019/04/20現在)

予算的にもう少し出せるよ、という方は 8GB × 2枚だとなお安心です。
私が作るなら CPU のランクを下げてもメモリを増やした構成にします。

<8GB × 2枚>
\10,647 (2019/04/20現在)

SSD:Crucial 500GB (MX500シリーズ)

ストレージには高速な SSD を採用して作業のストレスを軽減しましょう。
予算を抑えると SSD を避けがちですが、メモリ同様に予算を割いてでも (若しくは容量を削ってでも) SSD を採用すべきです。
間違いなく作業時のストレスとガリガリ音が無くなり、超快適です。

SSD には色々種類があって、HDD と同じように SATA ケーブルで接続するものと M.2 というマザーボード上に設置する2つの実装形態があります。
更に、M.2 には低速なもの (SATA3.0 接続) と高速なもの (PCIe 接続) があります。
M.2 の低速なものは SATA で接続する場合と転送速度は殆ど変わりません。低速と言っていますが十分に早いデータ転送が可能です。

<SSD の接続方式>

          • 2.5in ドライブ で SATA 転送
          • M.2 スロットに接続し SATA で転送
          • M.2 スロットに接続し PCIe で転送

この中でおススメしたいのは2番目の “M.2 スロットに接続し SATA で転送” の SSD です。
理由は SATA ケーブルと電源ケーブルを PC ケース内で引き回さなくて良く、エアフローを確保しやすいからです。
そして、値段も 2.5in ドライブの SSD と大きく変わらないです。

性能的にはもちろん PCIe 接続の SSD が圧倒的に有利ですが、体感できるだけの違いはありません。
(将来的には状況も変わると思いますよ)

というわけで、M.2 接続の SSD を採用しましょう。作る時も簡単になるので超おススメです。

また SSD の寿命は、容量が大きいほど有利です。(同じエリアに書き込む回数が減るため)
更にこの構成では SSD オンリーで HDD を搭載しないので、容量が大きい方が何かと安心です。

これらを考慮して以下の 500GB の SSD が良さそうです。評判も良いですし転送速度も高速です。

\7,630 (2019/04/20現在)

ちなみにですが、M.2 接続の SSD のスロット部分に2箇所切り欠けがあるものが SATA 転送の SSD です。
切り欠きが1つだけの SSD は PCIe 転送の SSD です。SATA しか対応していないマザボもありますのでご注意下さい。

予算に余裕がある方はデータ保存用に HDD も買っておくと便利です。
各種容量がありますが、2019/4月現在では 4TB 程度がコスパ良好です。

\8,324 (2019/04/20現在)

電源:玄人志向 KRPW-BK550W/85+ (プラグイン)

電源はこの構成ならどんなものでも大丈夫ですが、普通の電源はケーブルがたくさん伸びていて、使わないケーブルをまとめることが面倒です。
特にこの構成では HDD や SSD に電源を引く必要がない (M.2 接続を使うため) ので、マザボにしか電源を引きません。

ですので、プラグインタイプの電源を採用すると PC ケース内がスッキリして良いと思います。
自作の中で電源等の配線まとめが結構苦労するところなので不要な配線を外して於けるプラグインタイプは素晴らしい解決策です。

\4,983 (2019/04/20現在)

上記、玄人志向のプラグイン電源はマザボ用 (メインの 20+4pin と CPU 用の 4+4pin) の必ず必要な電源は直付けで他は着脱可能です。
低予算 PC ではプラグインで付ける配線は一切不要です。(HDD を付ける場合には SATA 電源を追加します)

同じような価格帯で Corsair が出している電源もありますが、機械部分の不具合報告が多く敬遠した方が無難です。
(ファンの軸受けから異音がするらしいです、コワイ)

\4,928 (2019/04/20現在)

マザーボード:ASRock B450M Pro4 (Micro-ATX)

マザーボードは個人的に大好きな ASRock の “B450M Pro4” がおススメです。
派手な機能はありませんが、3200MHz までの OC メモリに対応していたり、PCIe と SATA の M.2 スロットを1個ずつ備えていたりと性能重視で選ぶには最適です。
大きさも Micro-ATX 規格で十分なのでコンパクトに組めそうですね。

あとは、D-Sub 15pin の映像出力があることも地味に嬉しいポイントです。
昔のディスプレイを流用しようとした時に DVI-D や HDMI しかないとケーブルがなかったりするからです。(数百円で買えますが、面倒なので)

\8,682 (2019/04/20現在)

このマザボに SATA の M.2 を使う時は右下のスロットを使って下さい。
また、電源はメインの 24pin と CPU の 8pin (緑で丸した場所) の2箇所だけ接続します。

作業用ということで、LAN ケーブルを取り回したくない、遠くて引き回すのが大変、という場合には Wi-fi 搭載モデルもあります。
M.2 のスロットは一つしかありませんが、PCIe も SATA もどちらも同じスロットで対応していますので間違いがなく楽かもしれません。

\14,250 (2019/04/22現在)

お値段は張りますが、その分造りも良く、使い勝手は高いと思います。
ただ、サイズが小さいので初めての自作ではやや難易度高めです。

ケース:Thermaltake Versa H17 (ミニタワー)

PC ケースは好きなものを選んで下さい。
Micro-ATX が収まるものなら何でも良いです。

ただ、余りに小さすぎると組む時に大変なのでミニタワーくらいが良いと思います。
スリムタワーだと電源も選んだり、配線が大変ですが、完成後はスタイリッシュです。

\2,993 (2019/04/20現在)

OS:Microsoft Windows 10 Home 64bit

忘れていけないのが、OS です。
これがそこそこ高いので痛いのですが、仕方ありません。

\15,980 (2019/04/20現在)

今回の構成では HDD ドライブがないので OS のインストールには外付けの HDD ドライブか USB メモリなどを使って下さい。
内蔵 HDD を持っていればインストール時だけ使うのも良いでしょう。

(追記)
パッケージ版の方が安い時もあるので、こちらもご確認下さい。
こちらなら USB メモリも付属しているのでできればパッケージ版が楽です。

CPU:AMD Ryzen 3 2200G or Ryzen 5 2400G

ここまでの合計金額は、47,111円 (2019/04/20現在) です。予算を6万円に設定しているので残りは1.3万円弱です。

この価格でグラフィック内蔵 CPU を探すと、見事に Ryzen 3 2200G と Ryzen 5 2400G の価格の真ん中です。
どちらにするかは予算との兼ね合いで決めて下さい。

私なら2,000円オーバーするだけなら 2400G を選ぶと思います。が、メモリを増やす余地もあるので総合的に判断すれば 2200G にしてメモリUPします。

<Ryzen 3 2200G>
\10,144 (2019/04/20現在)

<Ryzen 5 2400G>
\15,330 (2019/04/20現在)

ブラウザのタブを沢山開くよ、という方は 2200G にして、メモリを 8GB × 2枚にするといいですね。(予算を1,000円オーバー程度)
グラフィック性能も 2400G と大差なく、ゲームのベンチマーク数値も近いです。

また、Ryzen 3 2200G と B450M Pro4 のセットが格安で売っていることもあるので、見付けたら予算を抑えられますね。
・パソコン工房 – セット商品 AMD Ryzen 3 2200G + B450M Pro4 セット

※なぜか 2400G との組み合わせは単品と変わらない場合が多いようです。こっちの方が売れそうなのに。。。

<メモリ:8GB × 2枚>
\10,647 (2019/04/20現在)

予算6万円PCのまとめ

予算を抑えて快適な事務作業環境を作る場合を想定した構成は以上です。

現時点で最安値に近い商品を選んでいるので、タイミングによってはもっとお得な商品などもあると思います。
色々調べながら選んでくださいね。コメント頂ければできる限りの回答しますのでお気軽にどうぞ。

項目 メーカ 品番など 価格 備考
CPU① AMD Ryzen 3 2200G \10,144 2200G ならメモリを 16GB にするとより快適
CPU② AMD Ryzen 5 2400G \15,330
マザーボード ASRock B450M Pro4 \8,673
メモリ① Corsair CMK8GX4M2A2666C16 \6,847 最低 8GB は確保したい
メモリ② Corsair CMK16GX4M2A2666C16 \10,647 オススメ!
SSD Crucial CT500MX500SSD4/JP \7,630 システム用には SSD 推奨!
HDD WesternDigital WD40EZRZ-RT2 \8,324 必要であれば追加して下さい
電源 玄人志向 KRPW-BK550W/85+ \4,983 プラグインタイプを推奨
ケース Thermaltake Versa H17 \2,993
OS Microsoft Windows 10 Home 64bit \15,980 インストールには DVD ドライブか USB メモリが必要

バランスPC:予算10万円前後

次は予算と性能のバランスの良い10万円前後の PC を想定して構成を検討します。
この程度の PC ならこの先5年は快適に使うことができると思います。(適宜、HDD の追加や交換などのメンテナンスは必要です)

予算の配分はどのパーツにも均等に予算を割けば良いでしょう。
どこか特化したい性能があればその部品に予算を多めに当てれば良いです。

CPU:AMD Ryzen 5 2600X

まずは CPU から選んでいきます。

ゲームや写真の RAW 現像などを考えるとシングルスレッドの性能が高い、つまりベースクロックやターボクロックが高い CPU が適しています。
マルチコアが有利なゲームもあるにはありますが、基本的にはシングルスレッドが高い方がフレームレートが出やすい傾向です。
RAW 現像などもパラメータを変更した際のプレビューはシングルスレッドで動いているようなので、クロックが高い方が有利です。
(現像した写真を JPEG に書き出す際はマルチスレッド性能が効きます)

シングルスレッドの性能が高い Intel Core がゲーム用に良いと言われるのはこの辺りも関係しています。

Ryzen 2*** の中からクロックの高いものを選ぶと Ryzen 7 2700X (B:3.7GHz / T:4.3GHz) と Ryzen 5 2600X (B:3.6GHz / T:4.2GHz) が該当します。
この内、Ryzen 7 2700X はハイエンドになりコアも8個が有効で Ryzen 5 2600X (6コア) よりも約1万円高価です。

シングルスレッド性能はどちらも殆ど同じなので用途的にはどちらでも良いと思います。
なので、ここではマルチスレッド性能はそこまで必要ないので安価な Ryzen 5 2600X とします。

・ちもろぐ – 【最新版】超わかりやすい「CPU」の性能比較表【477個収録】

<Ryzen 5 2600X>
\21,926 (2019/04/20現在)

動画のエンコードをバリバリやるぜ!って方は 2700X にした方が無難です。どこかの予算を抑えましょう。

<Ryzen 7 2700X>
\31,843 (2019/04/20現在)

メモリ:Corsair DDR4-3000 8GBx2

メモリはゲームや RAW 現像を考えると最低でも 16GB は積んでおきたいところです。予算が許せば 32GB が良いです。

私のメイン PC が現在 16GB です。RAW 現像+ブラウザでタブ100個くらいなら大丈夫かなーといったところです。
ブラウザを開いた状態で動画編集、エンコードをするとメモリは 15GB 以上まで使用されるので動画メインの方は 32GB 必須と思って下さい。
また、Photoshop でレイヤーをいくつも使ってエフェクト掛けたりしたい場合にもメモリ不足気味ですので、そういう場合も最低 32GB です。

高性能な CPU を使ってメモリ転送がボトルネックになると嫌ですので、高速なメモリを選びました。(3000MHz, 24.0GB/s)
Ryzen 7 2700X で問題なく動くことは分かっていますので、安心して下さい。(3200MHz 以上はマザボはサポートしてますが未検証です)

<8GB × 2枚>
\12,920 (2019/04/20現在)

動画編集やレタッチも視野に入れた場合は 32GB が最低ラインです。

<16GB × 2枚>
\25,660 (2019/04/20現在)

ちなみにですが、CORSAIR のメモリじゃなくてもいいです。
ただ、このメモリはヒートシンクが付いていて背が低いので CPU ファンへとの干渉が少ないだろうということでオススメしています。

マザーボード:ASRock B450M Pro4

マザーボードには6万円 PC と同じ “ASRock B450M Pro4” で十分でしょう。
但し、拡張性や作業性を考えると大きいサイズ (ATX 規格) の “B450 Pro4” でも良いです。(私は大きい方の “B450 Pro4” 使用です)

後述のグラボ RX580 (RD-RX580-E8GB/OC/DF2) が放熱の為に3スロット分の空間を使うので、PCIe x16 は使えなくなります。残りは PCIe x1 のみです。
ATX 規格の B450 Pro4 なら PCIe x1 が一つだけ使えなくなりますが、x1 が3箇所、x16 が1箇所は使えます。
使用目的に合わせて選んで下さい。

<B450M Pro4 (小さい方)>
\8,682 (2019/04/20現在)

<B450 Pro4 (大きい方)>
\9,633 (2019/04/20現在)

LED によるイルミネーションが楽しみたい方は好きな光り方をするマザーボードを使って下さい。
あまり光らなくていいよーって方は上記マザボがコスパ高くオススメです。

グラフィックボード:玄人志向 RX580 8GB

ゲームの要ともいえるグラフィックボードです。これをケチるとゲームは残念なことになります。

どうやら最近、RX580 が2万円を切る価格で売られていることもあるらしいと聞いて調べたら Amazon でも2万円ちょいで売っていることが分かりました!
この RX580 は GTX1060 と互角の性能なのに1万円以上も安価ということになります。

こうなると考えるまでもなく、RX580 に決まりでしょう。

\21,400 (2019/04/20現在)

ただ、RX470 がたたき売りでビックリする価格で出品されているので博打覚悟で以下を選ぶのもアリかもしれません。
正規品かは情報がなく分かりませんが、レビューは大丈夫そうなことが書かれているので外れを引いても良い方は自己責任でどうぞ。
(当たりなら性能は RX580 に肉薄しますよ)

\7,980 (2019/04/20現在)

(追記)
調べたら、実在する会社が開封済みの商品 (余り物?) を格安で販売しているみたいですね。
起動確認はしているようなので完全に未使用というわけではありませんが、一応新品同様と考えて良いでしょう。

株式会社マイニングベースPCパーツ (RX470)

RX470 の 8GB もありました。
そして、こちらは HDMI や DisplayPort 端子もあります。(上の商品は DVI-D 端子のみ)
\10,800 (2019/04/21現在)

SSD:Crucial P1 500GB

システム用ストレージには M.2 NVMe SSD をおススメします。
多少お値段は張りますが、OS の起動時間短縮はもちろん、ゲームのロードもかなり快適になるはずです。

特に M.2 NVMe SSD、つまり PCIe 転送を使った超高速なストレージは一度試すと戻れなくなりますよ。
ここでは最高性能ではなくコスパの良い Crucial の 500GB を選びます。

容量は 500GB としましたが、色々なゲームをインストールすると直ぐにいっぱいになってしまうと思うので、色々なゲームをされる方は 1TB が良いと思います。
(必要な容量 → GTA V:70GB程度、FF XV:150GB程度、PUBG:20GB程度 … 500GBではすぐに足りなくなります)

<M.2 NVMe 500GB>
\8,917 (2019/04/20現在)

<M.2 NVMe 1TB>
\17,262 (2019/04/20現在)

HDD:Western Digital Blue 4TB

写真や動画を扱うことを想定するとストレージの容量はいくらあっても足りないです。
SSD にはシステムやアプリケーション、ゲーム、一時ファイルなどでいっぱいいっぱいなので、メディア用には HDD を使います。

保存用として使うならそれほど速度は要らないので適当な安い HDD を使います。(もちろんバックアップはして下さい)

現時点でコスパの良い容量が 4TB だったので、WD の 4TB としました。
他のメーカでも良いですし、容量も自由に選んで下さい。

\8,324 (2019/04/20現在)

電源:玄人志向 KRPW-BK650W/85+ (プラグイン)

電源は6万円 PC 同様に玄人志向のプラグインタイプにしました。
グラボの補助電源と SATA が1本だけ取り付けて使用することになります。結構スッキリすると思います。

電源容量は RX580 の推奨が 550W 以上なので、少し余裕をもって 650W です。

\5,675 (2019/04/20現在)

ケース:Scythe SIRIUS

PC ケースは好きなものを選んで下さい。
小さいと作りにくいのとエアフローが悪くなりがちですので、ATX 規格のマザボが入る大きめのケースが良いと思います。

現在私が使っている Scythe SIRIUS はファンも4基ついていてスモークガラスのかっこいいケースです。
ということでこのケースを使うことにします。結構安いんですよ。(造りは相応ですが)

\5,313 (2019/04/20現在)

予算10万円PCのまとめ

なんでもできるオールマイティ PC の構成は以上です。
予算をちょっと超えてしまいますが、ギリギリ10万円台です。(2019/04/20現在で109,128円)

手持ちの HDD を流用したりできれば、約10万円で作れそうです。
この記事ではベースになるような PC の構成ということで適宜ご自分の用途に合わせて変更して下さいね。

項目 メーカ 品番など 価格 備考
CPU AMD Ryzen 5 2600X \21,926
マザーボード① ASRock B450M Pro4 \8,673
マザーボード② ASRock B450 Pro4 \9,633 PCIe x1 以外に拡張ボードを付ける場合
メモリ① Corsair CMK16GX4M2B3000C15 \12,920 最低でも 16GB
メモリ② Corsair CMK32GX4M2B3000C15 \25,660 オススメ!
グラフィックボード 玄人志向 RD-RX580-E8GB/OC/DF2 \21,400 セール品などで2万円を切ることも!
SSD① Crucial CT500P1SSD8JP \8,917
SSD② Crucial CT1000P1SSD8JP \17,262 大容量ゲームを沢山やる場合
HDD WesternDigital WD40EZRZ-RT2 \8,324
電源 玄人志向 KRPW-BK650W/85+ \5,675 プラグインタイプを推奨
ケース Scythe SIRIUS \5,313
OS Microsoft Windows 10 Home 64bit \15,980 インストールには DVD ドライブか USB メモリが必要

高性能ゲーミングPC:予算15万円

最後は高性能なゲーミング PC を考えてみましょう。

ゲーミング PC ではグラフィック性能を特に重視しますが、メモリやストレージ、CPU 性能など全体的に高性能なパーツが必要です。
これがあればとりあえず何でもできちゃうぜ、というのがゲーミング PC です。

予算はグラフィックボードに一番割いて、その他のパーツは10万円 PC から少しアップグレードした程度で良いでしょう。

※最高性能は青天井でコストがかかるので、現実的に十分な高性能を目指します。フレームレートで云うと FullHD やそれよりもやや大きい程度なら 60FPS 程度でれば十分です。

グラフィックボード:ZOTAC RTX2060 twin fan

まずはグラフィックボードを選びます。
無暗に選ぶわけにもいきませんので、ベンチマーク結果を見て判断します。

・ASCII.jp – GeForce RTX 2060性能検証!GTX 1070 Ti拮抗の新メインストリーム (ベンチは4頁以降)

ここから、FullHD (1920 x 1080) や WQHD (2560 x 1440) までを概ね 60FPS 達成できそうな GPU は、RTX2060 か RTX2070 以上となります。
4K (3840 x 2160) でゲームする環境がないなら RTX2070 を選ばなくても良いと思いますので、RTX2060 から選んでいきます。

各社から色々なグラボが出ていますので、好きなグラボを選んで下さい。
ここでは、ファンが2基付いていてヒートシンクも大きそうな ZOTAC の twin fan モデルを選んでみます。

<ZOTAC RTX2060 twin fan>
\41,378 (2019/04/20現在)

ZOTAC の上記商品も全長が 210mm とコンパクトですが、PC ケースに小さなものを選びたい場合は MSI のシングルファンのものがより適しているかもしれません。

<MSI RTX2060 single fan>
\42,538 (2019/04/20現在)

こちらは全長が 175mm とミドルクラスのグラボ並みのコンパクトさです。スゴイ。

CPU:AMD Ryzen 5 2600X

CPU は10万円 PC と同じで良いでしょう。
動画のエンコードなどを頻繁にする方は Ryzen 7 2700X にグレードを上げておけばストレス軽減になります。

<Ryzen 5 2600X>
\21,926 (2019/04/20現在)

ゲーム以外にも動画エンコードなどのマルチコア性能を使う処理をする方は 2700X にすると吉。

<Ryzen 7 2700X>
\31,843 (2019/04/20現在)

メモリ:Corsair DDR4-3200 8GBx2

メモリはゲームメインと考えれば 16GB で良いでしょう。
それよりも転送速度が速い方が良いので 3200MHz 動作の高クロックメモリを使います。

<8GB × 2枚>
\14,805 (2019/04/20現在)

こちらも予算が許せば 32GB にしておくと余裕が出ます。

<16GB × 2枚>
\27,990 (2019/04/20現在)

ゲーミング PC なので光った方が良いという方は自由に選んで頂いて結構です。
ただ、DDR4-3200 (PC4-25600) のような高クロックメモリにすることは忘れないでください。

マザーボード:ASRock Fatal1ty B450 Gaming K4

マザーボードはこれまでの2つと同じ “B450M Pro4” や “B450 Pro4” でも良いですが、ゲーム用と謳うマザボがあります。
それが “Fatal1ty B450 Gaming K4” です。覚えにくいですね。

何が違うのかと言われても、カタログスペック的には “B450 Pro4” と同じです。

違うのは、3点です。
一つ目は、グラボを刺す PCIe x16 のコネクタ分が金属シールドされていて、重量級のグラボがさせることと同時にノイズも抑えている。
二つ目は、メモリスロットの接触部が金メッキされていて接触不良による速度低下などが抑えられること。
三つ目は、カラフルに光ること。

重いグラボが多いゲーミング PC では、グラボを刺すところが頑丈なのは嬉しいですね。(但し、1スロットだけ)
ノイズは構造的に大きな違いはなさそうですが、ないよりはシールドされている方が有利には違いありません。
(回路設計やってた者として、あの程度のシールドは効かないことが殆どですが、稀にビックリするような効果が出ることもあります)

金メッキも接触不良が許されない箇所などでは定番です。割と厚めにメッキされているようなので確かに接触は良くなるでしょう。
金メッキしていないものでも十分に接触しているような気がするので効果は感じそうもありませんが、ちょっと嬉しい仕様です。

最後のカラフルに光る仕掛けはゲーミング PC なら是非、歓迎したいところですね。
ここが最大の選ぶポイントかもしれません(笑)
これが嫌なら普通に “B450 Pro4” で十分です。

\11,586 (2019/04/20現在)

SSD:Samsung 970EVO Plus 500GB

システム用には当然、M.2 NVMe SSD を採用します。

より快適なゲーミング環境とするべく、読書速度が最高レベルの SSD を使いたいと思います。
それでも価格もこなれており、500GB なら1.5万円で手に入ります。1年前なら 250GB でこのくらいの価格帯でしたね。

<970EVO+ 500GB>
\14,980 (2019/04/20現在)

やはり、大容量のキレイなゲームを存分に楽しむなら 1TB あっても良いと思います。
予算が出せる方は是非、1TB の方を購入しましょう。(寿命的にも速度的にも有利ですし)

<970EVO+ 1TB>
\29,980 (2019/04/20現在)

HDD:Western Digital Blue 4TB

この PC をゲームにしか使わないなんてもったいないので、動画編集や画像編集などもガンガンできるようにデータ用 HDD も搭載しましょう。
とりあえず 4TB あれば十分だと思いますので、コスパの良い 4TB にします。必要があれば都度追加していけば良いでしょう。

\8,324 (2019/04/20現在)

電源:Thermaltake RGB 850W

電源の安定性は快適さに直結しますのである程度、実績と信頼のある商品を選びたいところです。

そこで、ゲーミング PC には定番中の定番であるカラフルに光る電源として有名な Thermaltake の 850W 電源を採用しましょう。
多くのレビューもあり、動作実績も豊富なのでまず問題とならないと思います。

容量は 650W でも全然余裕ですが、将来、グラボを追加して SLI を組みたいとなった場合に不足しないよう、大き目な 850W にします。
650W / 750W / 850W と3容量ありますが、値段は誤差程度 (数百円) しかないのでどれにしても良いです。

ここまで散々出てきた玄人志向のプラグイン電源は高負荷でコイルが鳴く (ジーという音がする) というレビューがあるのでここでは使いません。
予算が限られる場合の最適解といった感じで使って下さい。

<Thermaltake RGB 850W>
\11,963 (2019/04/20現在)

光るのがうっとおしいよ、と思われる方は Corsair のプラグイン電源がありますので、こちらをどうぞ。
CX シリーズは軸受けの異音があるみたいですが、この RM シリーズこそ Corsair 製品らしい良い電源です。

<Corsair RM850x>
\13,154 (2019/04/20現在)

ケース:Scythe SIRIUS

最後に PC ケースですが、やはり好きなものを選んで下さい。
ゲーミング PC は発熱が大きいので大きなケースを選ぶようにして下さい。

Scythe SIRIUS はファン付きのケースで裏配線でスッキリさせられるのでゲーミング PC としてもおススメできます。
造りに高級感や精巧さはないので、あくまで機能性重視で十分という場合に検討下さい。

\5,313 (2019/04/20現在)

予算15万円PCのまとめ

最新ゲームも快適にできるゲーミング PC の構成は以上です。
ここで挙げた構成で \146,255 (2019/04/20現在) と無事に予算に収まりました。

浮いた予算でケースを良いものに変えるとより良い PC ができそうですね。

項目 メーカ 品番など 価格 備考
CPU AMD Ryzen 5 2600X \21,926
マザーボード ASRock Fatal1ty B450 Gaming K4 \11,586
メモリ① Corsair CMK16GX4M2B3200C16 \14,805 最低でも 16GB
メモリ② Corsair CMK32GX4M2B3200C16 \27,990 オススメ!
グラフィックボード ZOTAC ZTRTX2060-6GGDR6TWIN/
ZT-T20600F-10M
\41,378
SSD① Sumsung MZ-V7S500B/EC \14,980
SSD② Crucial MZ-V7S1T0B/EC \29,980 大容量ゲームを沢山やる場合
HDD WesternDigital WD40EZRZ-RT2 \8,324
電源① Thermaltake PS-TPG-0850FPCGJP-R \11,963 光るよ!
電源② Corsair RM850x \13,154 光らないよ!
ケース Scythe SIRIUS \5,313
OS Microsoft Windows 10 Home 64bit \15,980 インストールには DVD ドライブか USB メモリが必要

まとめ

以上、2019年春時点で Ryzen を使った自作 PC を作るならこんな構成!という考えをまとめました。
新生活が始まって落ち着いた GW にでも新元号の「令和」に向けて平成最後の自作を楽しんじゃいましょう!

また、もうちょっとこうしたいんだけど、というようなご質問はコメント欄でおまちしております。
(お問い合わせフォームからでもOKです)

その他、不具合情報や自作報告などもお待ちしております。

PS 1050ti で不満はないけど、RX580 が欲しいです(笑)

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