毎日毎日暑い日が続きますね!そこで今日は軽い記事を。
WordPress で色々なサイトを作成したり、修正依頼をいただりしてこれは便利だなと感じたプラグインを紹介します!
オススメのプラグイン
以下に私が良く使っていてオススメできるプラグインを紹介します!
詳しく書いてほしい!という要望などあればコメントいただければ追記しますので、じゃんじゃんコメント下さい!
WP Multibyte Patch
このプラグインは、日本語を WordPress で使用する際のマルチバイト文字特有の不具合を解消してくるプラグインです。
日本語で WordPress を使うなら迷わず導入しておきましょう。Windows の初期設定したら Chrome をインストールするのと同じくらい当たり前にインストールしましょう。
詳しくはプラグインの紹介ページを見てもらいたいのですが、有効化すれば抜粋が単語数ベースから文字数ベースに変わったり、日本語のファイル名のファイルをアップロードした時に安全な名前に変えてくれたりします。
あとは検索の単語区切りに全角スペースが使えるようになります。便利ですね~。
Jetpack → 非推奨に変更
続いては WordPress をベースに様々なサービスを展開する Automattic が提供する高機能なプラグインです。Automattic は、WooCommerce (EC 構築用プラグイン) や Akismet (スパム防止プラグイン) などのプラグインを開発したり、Gravatar を提供している大手 IT 企業です。
Jetpack を導入すると、セキュリティの向上や WordPress.com と連携してその機能 (アクセス解析など) を利用できるようになります。
高機能なのにサイトが重くなることもなくこれ一つ入れておくと便利なので私はオススメしています。
WordPress.com の解析機能などが使えるのは超絶便利です!ぜひインストールしましょう!
(2023-05-19 追記)
ここ1~2ヶ月でどうもサイトが重くなるようになってきたので全くオススメできなくなりました。ご自身のサイトでの動作を確認して再検討してみて下さい。(使用する機能や設定に依ってはこれまでと変わらない可能性もあります)
メモリ消費も非常に多く、Jetpack を無効化するだけで (私の場合は) 10~15MB も軽くなりました。前はそんなことなかったのに……残念。
巨大なプラグインなので、オススメしていない方も多いですが私個人としては管理画面がぐちゃっとすることもないですし、サイトが重くなることもないのでアリだと思っています。
(このブログには導入していますが、見ての通りでサクサクとページを遷移できます)
※ただし、設定によっては動作が重くなったりメモリ不足が起こったりする可能性はあります。その点はご注意下さい。
Akismet
Jetpack でも少し出てきましたが、コメントや問い合わせフォームのスパムを防止してくれるプラグインです。
スパムが送信されなくなるのではなく、一時的にスパムとして隔離されてデータベース上に保存されるので間違ってスパム判定されても手動で戻すことができます。
ここが Google の reCAPCHA と違うところですね。スパムの内容を見るのが好きな私にはぴったりです(笑)
ただし、Akismet を利用するには API キーが必要で個人サイトは無料ですが、企業サイトや商用サイトは有料となっています。
普通の商用サイトくらいなら月額1,000円ほどです。https://akismet.com/plans/
SEO SIMPLE PACK
基本的なプラグインの最後は、この「SEO SIMPLE PACK」です。
SEO 上で必要なメタタグを自動で追加してくれて、ページごとに個別に設定することもできるシンプルなプラグインです。
twitter などで利用される OGP タグの自動生成もしてくれるのでシェアされたときにアイキャッチ画像などがバーンと表示されて見た目に良くなります。
その他、ページタイトルを適切な形に整えたり Google Analytics との連携が楽になったりと必要な機能はすべて整っています!
このブログは Yoast SEO を使っていますが、新しく作るサイトはすべて SEO SIMPLE PACK を利用しています。このブログを作った時はまだなかったですからね~。
(Yoast SEO は、管理画面がごちゃごちゃしているし、私はそんな大した機能も使わないです)
(2023-05-19 追記)
Jetpack に合わせて Yoast SEO もやめて SEO SIMPLE PACK に変更しました。メモリ消費も減り、ページ生成速度も改善しました。
(これも前はそんなに重くもなかったのですが……)
Image Quality Control | Still BE
手前味噌ですが、私が開発しているプラグインも一つ紹介します。
画像をアップロードすると WordPress が自動的にリサイズした画像も作成してくれますが、この時の圧縮品質はすべてのサイズで固定されています。それを個別に設定できるようにしたプラグインです。
個別に設定できると大きな “魅せる” 画像は画像の容量が大きくなっても品質を高めてキレイな状態で表示できるようにできます。反対にサムネイルなどの小さな画像は圧縮率を上げてサイトの高速化に貢献します。
また、JPEG や PNG をアップロードした際に自動的に WebP 画像を作成してよりファイルサイズが小さく高品質な画像を配信するようになります。
Google の PageSpeed Insights で「次世代フォーマットでの画像の配信」という表示が出たことがある場合はこのプラグインを導入すれば解消することもできます。
画像の最適化と言えば EWWW Image Optimizer ですが、キャッシュ系プラグインとの相性が悪かったり、高機能すぎてそんなに大した機能は必要ないし良く分からん……ということもあるので可能な限りシンプルに作っています。
また、以下のページにプラグインの詳細をまとめたので併せてご確認いただけると!
不具合やこんな機能があったらいいのに、という報告はこそっと教えていただけますと助かります!
WP からき出される画像タグの srcset 属性を最適化したり、再圧縮した際にブラウザキャッシュが使用されないようにする機能などもありますので、EWWW Image Optimizer や ShortPixel Image Optimizer などと併用しても大丈夫です。アップロード時に自動リサイズされる画像サイズを追加したりもできるのでぜひご活用下さい。
また、WP-Cron の処理によってページの生成速度が低下する不具合が、WP にある (正確には、使用される cURL のバージョンが古い場合を考慮していない) ので、その対処を織り込んでいます。このプラグインでも、WP-Cron を使って画像の再圧縮が可能で、その処理はかなり時間が掛かるため対応しております。
Full-Text Search
WordPress では、日本語でのサイト内検索は完全一致なので使い勝手があまり良くありません。これをあいまい検索に置き換えてくれるプラグインです。超便利・・・!
しかも、PDF や Word / PowerPoint 内のテキストも検索できるようになります。
全サイトで導入してほしいプラグインの一つです!
検索用のデータテーブルを独立して持つので既存のテーブルが置換されることや肥大化するおそれもなく軽快さは損なわれません。
ただし、この専用テーブルの作成に少し時間が掛かるのでプラグインを有効化した直後から 100% 使えるわけではないことは注意が必要です。(管理画面のツールから進捗は確認できます)
※ Xserver の現時点での最新サーバ (sv13001~) では、DB が MySQL ではなく MariaDB になり全文検索パーサ (ngram や Mroonga) が利用できず、このプラグインは使用できません。。。
MathJax-LaTeX
\( \LaTeX \) の構文を使って数式を表現できるプラグインです。(Mathjax というライブラリを導入してくれるプラグインです)
個人的にはイチオシなんですが、分数や複数行に掛かるカッコなどを表示したいという要望はあまり多くないかもしれません。
以下のようなキレイな数式が表示できます!凄くないですか!?
$$E=mc^2$$
$$f(\omega)= \frac{1}{\sqrt{2\pi}}\int^{\infty}_{-\infty} f(t) e^{-i\omega t} dt$$
XO Security
セキュリティを強化するプラグインです。
SiteGuard WP Plugin が有名ですが、こちらは日本人が開発しており、日本語環境で非常に使いやすくシンプルです。
このプラグインを使用すれば、以下のようなセキュリティの強化が可能です。
- ログイン試行履歴の記録
- ログイン試行回数の制限 (回数設定や次の試行までの時間を遅延させる)
- ログイン失敗時のエラー表示の変更 (デフォルトのエラー表示はユーザが存在するかなどが分かってしまうものを簡略化できる)
- ログイン時にボットに認識しにくいテスト文字列を追加
- WordPress のバージョン情報の秘匿化
- REST API の無効化 (使用しているエンドポイントを外すことも可能)
- 投稿者ページのスラッグを変更
このプラグインでのセキュリティ強化に併せて、ログインパスワードの強化も必ず実施しましょう。
WP の自動生成機能で生成する、記号や英数字が混ざった長いパスワードを使用すべきです。
Bogo
最後は多言語化サイトを構築するためのプラグインです。
投稿や固定ページ、カスタム投稿の各投稿からその翻訳ページを作成することができます。(この翻訳作業は自身で行う必要があります)
言語ごとのページは個別の投稿として作成されるのでかなりカスタマイズされた WordPress サイト (URL などが rewrite ルール系のフックで書き換えられていても) でも多くの場合は問題なく多言語化を行うことができます。
投稿画面で翻訳を作成するためのボタンが表示されるのでそれをクリックすると元言語のページが複製されて翻訳を始めることができます。
その他、翻訳関数 (__() や _e()、esc_html_e() など) を使っている部分の翻訳を追加することができます。mo ファイルとか触らなくていいのは助かりますね!
言語切り替えボタンはショートコードで提供されるので好きな場所に設置が可能です。
Combine Social Photos| Still BE
もう一つ、私が開発しているプラグインも紹介します。もう少しで正式版にバージョンアップできそうなのでここに追加します。
ブロックエディタを使用して Instagram の投稿を埋め込むことができるプラグインです。
有名どころだと Smash Balloon Social Photo Feed (旧 Instagram Feed) がありますが、ブロックエディタでの使い勝手が悪く (ショートコードで挿入する)、設定も複雑なので自分が使いやすいシンプルなプラグインを作りました。
ページ表示速度を阻害しないように考慮して汎用ライブラリなどを一切使用しておらず、専用設計で最適化しています。
スライダーでは、他にはないユニークな動きや任意のイージング関数 (Cubic-Bezier) が使用可能です。
その他、モーダルウィンドウの表示や、そのモーダル内に任意のブロックを配置可能だったりします。
開発者向けプラグイン
開発者は、ぜひインストールしておくと良いでしょう。
Query Monitor
WordPress が発行するデータベースクエリや条件判定関数や使用されているテンプレートなどが表示できるプラグインです。
Ajax アクセスや HTTP へのコール回数や掛かった時間などの解析も可能で、どのコンポーネント (テーマやプラグイン) がページ表示のパフォーマンスに影響を与えているかが一目でわかるので、開発者はぜひこちらを使って快適なサイト作りに役立てましょう。
WP Control
WordPress 内部で処理していることを可視化したり、制御することができるプラグインです。
特に重宝するのが、WP-Cron のイベントがいつ実行されるのか、どんなパラメータが渡されるのかを確認できます。
任意のタイミングで追加実行することもできますし、非常に強力なプラグインです。
まとめ
以上、オススメのプラグインの紹介でした!
今回は実際に使っていて誰にでもオススメできるプラグインに絞って紹介しました。
ここで挙げた以外にも素敵なプラグインは山ほどありますので開発者の皆様に感謝して使い尽くしましょう!
補足
プラグインの入れすぎは良くないのか?
良く、プラグインを入れすぎるとサイトが重くなる、と聞きますが実際はどうでしょうか?私はそんなことはないと思っています。
もちろん少ないに越したことはないですが、適材適所で使えているのであれば問題はありません。
おおよそ10~20個以内なら単純に個数だけで問題になることはないのでほとんどの方は気にする必要はないです。
※EC サイト (WooCommerce やその関連プラグイン) を運用するとかなり多くのプラグインに頼ることもあるのでそういった場合には本当に必要かよく検討して下さい。
プラグインの中には仕様上、どうしてもデータベースへのアクセスが増えてしまうものや、読込ファイルが増えてしまうプラグインも多いのが現実です。(プラグインが多いとそんなプラグインが含まれる可能性が高くなりますね)
これが1つや2つであれば問題になることは少ないと思いますが、いくつも入れていると塵も積もればというヤツでサイトが重くなってしまうこともあります。
最近ですと、超定番で使っている方も非常に多い Contact Form 7 が読込ファイルが増えてサイト全体がもっさりする、ということもありました。
これも適切に設計されたサイトでは問題ありませんが、多くは対策されていないので速度低下が発生したり一時その界隈では騒然としました。
また、高速化しようとキャッシュ系のプラグインで高速化を狙っても思った結果にならず逆に悪化してしまった・・・という事例も良く目にします。(プラグイン同士の相性問題などもあるため)
サイトを速く快適にするためにはどこに問題が潜んでいてそれを除去することは可能なのか、できなければどうやって対処するのか、ということが重要です。
自分でできなければプロにお任せすることも検討すると良いと思います。私にご依頼いただいてこのブログ程度には改善することも可能です。
プラグインに機能を任せるか、テーマに機能を任せるか
プラグインでもテーマでも基本的には同じ機能を作成することが可能です。
そのため、高機能なテーマや有料テーマの中には多くの機能を持っているテーマも多く存在します。
テーマがテンプレートとしての役割だけでなく特有の機能を持つ、ということはメリットでもありデメリットでもあります。
メリットは明確で、テーマをインストールしただけでそのテーマに内蔵された機能全てが有効になり、余計な手間も知識もなく使用することができます。
反対にデメリットは、テーマを変更した時にその内蔵された機能が一切使えなくなってしまい、気軽にテーマを移行できなくなります。
また、問題が発生した場合に原因の切り分けが困難になります。
プラグインに機能を持たせる場合は、上記と反対で各機能ごとにプラグインをインストール必要があることがデメリットとなります。
しかしながら、テーマを変更しても必要な機能は失われませんので気軽にテーマを変更していくことができます。これは WordPress を使う上で大きなメリットです。
そのため、テーマとセットで使う必要がある機能以外はプラグインで機能を追加することが望ましいです。
テーマに内蔵されてプラグインが少ない方がなんとなく高速に動きそうですが、殆ど差はないので気にせずじゃんじゃんプラグインで機能追加しましょう!
※不必要な機能は追加しちゃダメです。重くなる原因になり得るし、アップデートの手間やセキュリティホールの増大の危険性があります。
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