写真の基礎!基本構図についてまとめます。

写真を撮ってもどこかキモチワルイと思ったことはないでしょうか?
せっかく一眼レフやミラーレスのような綺麗に撮れるカメラでもこれでは悲しいですよね。

そんな時は構図について考えてみたら解決の糸口が見つかるかもしれません。
そこで今回は構図についてまとめたいと思います。

基本の構図を考えやすくする線を簡単に写真に重ねるページも作ったので、ご活用下さいませ。


構図とは?

構図は写真を構成する特徴的な点や線をどのように配置するか、という2次元的な構成のことです。
これらを巧く組み合わせて配置することで安定感や印象的な写真になります。

これまでの絵画や写真からどのような配置が安定しているかをまとめたものが基本構図になります。
基本に従って構図を決めればより良い写真になる可能性が高くなります。

そこで、ここでは基本の構図についてまとめていきます。

基本構図の種類

では、基本となる構図について一つずつ見ていきましょう。

ご自分の写真の構図について線を簡単に重ねることができるWebページを作ったので、構図について確認したいという方はご利用下さい。
線を重ねることができるのは以下の4パターンです。

・日の丸構図
・三分割構図
・ファイ構図 (黄金比分割構図)
・フィボナッチ螺旋構図

構図を考える為の線を追加するJavascript

日の丸構図

日の丸構図とは、写真のど真ん中に被写体を置く構図のことです。
写真を余りやらない方はだいたい日の丸構図で撮影するので、初心者っぽいと構図だと言われたりする構図です。

でも本当は被写体の魅力を直球でガツンと表現できるので、使い方を間違えなければ良い構図になります。

このように大きく見せたい被写体がある場合は、日の丸構図が良く合います。
これら以外でも赤ちゃんや子どもなどを写真からはみ出るくらい寄って大きく写してもとても力強く、可愛さなんかが表現できます。

一般的に良くないのは被写体が小さく (例えば、人の全身が入るくらい離れて顔を中央とした場合など) 写真の中に特徴が何もない無駄な空間が広がっている場合です。
顔を中央に置いた構図の時は頭の上と左右に無駄な空間が広くできてしまうことになり安定しない構図になります。
頭の上や周辺に特徴的なもの (花や丸ボケなどでもOk) があれば安定します。

三分割構図

三分割構図とは、写真の縦横をそれぞれ3等分してその線上や交点に被写体や特徴的なものを置く構図です。
写真初心者や殆どやらない方でも比較的しっている構図の一つです。

カメラ自体にグリッドを表示させる機能がついている場合が多く、スマホカメラなどでも表示できるアプリが多いので使っている方も多いのではないでしょうか?
手軽で簡単に安定した構図にできるのでどんどん使っていきたいですね。

ここで注意点があります。
三分割する線を構図に取り入れる際は水平や垂直といった分かりやすい構成要素を間違いなく水平・垂直に合わせるようにして下さい。
少しでもズレる (0.5度以下とか小さくても) ととても気持ち悪い写真になります。

3つに分割することで被写体を中央から外すことになり、余った空間に別の副題となるものを入れやすくなり無駄な空間が生まれにくく安定した構図を得やすいと言えるでしょう。

猫の目を交点に置いています。

水平線を上の線に載せています。また、一番下の1/3に被写体となる立木を、一番上の1/3に空を、中央の1/3に被写体から海につながる奥行き (ボケ) を配置しています。

メインの料理を手前の交点に置いて、副題となる残りの料理をボカして後ろの交点に置いています。

三分割構図は分かりやすいですし使いやすい一方であまり面白くない構図になりがちなのでもう一工夫あると尚良いと思います。
良くあるのがボケやパースで奥行き感を加える手法などですね。

ファイ構図 (黄金比分割構図)

ファイ構図とは、写真の縦横を黄金比 (数学ではφの記号で表す) の割合で分割した構図です。
黄金比は自然界に多く存在しており、我々人類もなぜか美しいと感じてしまう比率です。
かのレオナルドダヴィンチも絵画に多く取り入れています。

三分割構図と似ていますが、より中央に寄った分割線が引かれます。
その比率は、1 : 0.618 : 1 という比率で分割線の前後で黄金比 (1 : 1.618) となります。

分割線を構図に使う時は三分割構図と同様に水平垂直は少しのズレなく合わせて下さい。
少なくとも現像段階ではグリッド線などを使って正確に調整するようご注意を。

私の写真は特に意識していませんが、ファイ構図になっていることが多い気がします。

ファイ構図とフィボナッチ螺旋構図について解説した英語の記事もあるのでそちらも見てみると良いと思います。

・Digital Photography School – Divine Composition With Fibonacci’s Ratio (The Rule of Thirds on Steroids)

威嚇のために剥き出しにされた歯を交点に置いています。

横線で区切られた3つの領域に、上から、積乱雲のある空・外国感のある建物・人々のシルエットと重ねています。

分割線を夢の国の入り口に合わせています。

ファイ構図も三分割構図と同様に奥行き感を加えるなどの一工夫があると良いですね。

額縁構図

額縁構図とは、被写体を囲むように要素を配置する構図です。
窓枠から外を見たようなイメージが強いと思います。

もちろん、囲まれた被写体はそれ自体にも基本的な構図で配置すると良いでしょう。
あまり複雑な構図だと全体で分かりにくくなるので日の丸構図や三分割構図、対称構図などが良いと思います。

この構図は写真に簡単に奥行きを持たせることができる古くからある手法です。

一番手前の枠を額縁として、その奥は消失点構図 (放射構図) としています。

これは窓枠をそのまま額縁にしています。

額縁は四角である必要はありません。木々や花の間から覗いてみても素敵です。

額縁構図で被写体が特に小さいものはトンネル構図などとも呼ばれます。
小さな被写体の周辺を目立たないもので潰してやることで被写体に目が行きやすくなります。
この時の被写体の位置は三分割の交点などの方が落ち着くように思います。

対称構図 (シンメトリー構図、二分割構図)

対称構図とは、左右対称な建築物や水の反射などに適した構図です。
非常に整然としていてキッチリした写真には息を飲みます。

左右対称なものがある時は、ぜひ真正面に立ってしっかりと絞り込んで撮ってみて欲しいです。
やはり対称な被写体はそれだけで美しいものだと思います。

左右対称に配置された部屋などにも最適です。

床や水面の反射を利用した対称構図もオススメです。

画面を2分割した構図の基本は対称な被写体になると思いますが、左右に全然違うものを置いても安定することがあります。
この場合は左右でちょっとだけ違うものは違和感が残るので、全く違うものを置いた方が良い構図になると思います。
色相 (赤と青緑などの色相環で真逆の色) や彩度 (ポップカラーとモノクロなど) 、雰囲気 (和と洋など) が異なるとアリといえる写真に見えます。

右は赤系、左は青緑系と色相が逆で巧くいっています。

右は彩度バッチリの鮮やかなリンゴ、左は真っ黒。真逆な要素の組み合わせで安定しました。

対角線構図

対角線構図とは、写真の対角線に沿うように被写体を配置する構図です。
こうすることで被写体に奥行きやつながりが出ます。

カメラの設定で斜めのグリッドを表示できる機能があったりして、対角線に並べやすく対角線構図を使っている片も多いかと思います。

紫陽花がずっと奥まで続いている様子が表現できています。

室内の机でも奥行き感が演出できます。

奥行きだけでなく、特徴的な線を対角線上に当てはめることで安定した構図になります。

結構万能な構図だと思いますので、困ったら対角線上に被写体や特徴的な線を載せてみてもいいかもしれませんね。

消失点構図 (放射構図)

消失点構図とは、遠近法の基本である消失点に向かう直線を取り入れた構図です。
広角レンズとの相性が良く、広がりと奥行きを表現するのに最適です。

消失点だけでなく三角形の頂点をどこか1点に集める構図も安定していると言われます。
街並みを広角レンズで取り込む際などに意識したいですね。

広角 (フルサイズ換算24mm) と消失点構図の組み合わせは最高です。

標準域 (フルサイズ換算45mm) でも消失点を作ることで奥行き感のある広角的な写真になります。

消失点を2つ作っても面白いです。交差点から眺めた街並みなどに合いそうですね。

消失点が明確に定まっていた方が分かりやすくシンプルで良い構図になりやすいと思いますので、複雑になりすぎないようにしてみて下さい。
三分割構図を取り入れたり組み合わせても安定感が出て良いでしょう。

フィボナッチ螺旋構図

フィボナッチ螺旋構図とは、黄金比で分割された領域を繋ぐフィボナッチ螺旋の沿って特徴的な線や点を配置して、最終的にフィボナッチ螺旋の収束点に被写体を置く構図です。
余り馴染みのない構図ですが、なぜか巧く収まっている写真にはこの構図が多いように感じます。

フィボナッチ螺旋は自然界の花や木などに見られる曲線で、花木や風景などとの相性が良いです。
もちろん、それ以外にも美しい調和が見られます。

この構図はグリッドなどで表示できる一眼レフやミラーレスはないと思うので、どんな形なのか覚えておかないと意識して使うことは難しいと思います。
(スマホにはフィボナッチ螺旋を表示できるものがあるそうです)

ファイ構図とフィボナッチ螺旋構図について解説した英語の記事もあるのでそちらも見てみると良いと思います。

・Digital Photography School – Divine Composition With Fibonacci’s Ratio (The Rule of Thirds on Steroids)

やはり花とは相性が良いです。収束点に花の中心をおいて、花の外周部がフィボナッチ螺旋に沿うように配置しています。

太陽を収束点にして、螺旋上には薄明光線を直角に当たるように配置して安定させています。

もちろん被写体は自然相手だけではありません。この写真では船の作る航跡波から船の先端形状、右側の石壁を通って船頭さんの顔へ収束しています。

フィボナッチ螺旋構図は写真を傾けて水平・垂直を無視した写真にも通用する懐の深さがあり、応用範囲は非常に広いと思います。

但し、収束点に被写体がない場合は途端に不安定になってしまいます。
被写体までの流れを螺旋に載せていることを入れておくと良いとでしょうね。

失敗例。鯉の配置は完璧でしたが、メインが来ず失敗しました。鴨などの水鳥が来てくれれば良かったんですが残念です。

まとめ

以上、構図の基本形についてまとめました。
私自身、これらの構図についてまとめたことがなかったので整理ができました。

しかし、基本は基本でなぜそうなっているのかを理解した上で基本を無視することも必要になってきますので、捉われ過ぎないで撮影を楽しんで下さいね!
撮ったはいいけどなにか気持ちが悪い・・・と悩んだ時は基本の構図を思い出してみて下さい。

構図を考えやすくする線を追加するWebページも適宜ご活用下さい。

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