10万円で作る自作PC!2020年夏はこれで決まり!!

昨日、コロナ給付金の10万円でほしいものをまとめた記事を書きました。
10万円という自作 PC を作るにはちょうどいい予算になるので、自作 PC を作りたい方向けにこの夏に作りたい自作 PC を考えてみました。

ディスプレイから全てまとめてほしい方から周辺機器はあるから最新ゲームしたいよ!という方まで網羅するよう3種類考えました。

ディスプレイもWindowsも無いけど、便利な小型PCが欲しい!

まずは、手持ちで使えるディスプレイも古い PC の Windows もない場合のプランです。
はじめて自作 PC を作る方はこの構成を基本に作ってみると良いでしょう。

何にでも使えるようにするため、とがった性能のない無難な構成とします。
まずは先に必要となる周辺機器から選定します。

ディスプレイ

ディスプレイはあまり小さいとデスクトップ PC にする必要がない (ノート PC にすればいい) ので 20~24 インチ程度のものを選びます。
机が広ければもっと大きなディスプレイでもいいです。

選定は特にこだわりがなければ IPS 液晶のノングレア (非光沢) を選んで下さい。

IPS 液晶は視野角が広く、斜めから液晶を見た時に不自然な色の変化が少なく目が疲れにくいです。特に大きなディスプレイでは必須です。
ノングレアにする理由は映り込みが少ないからです。映像はグレア (光沢あり、ガラスのような表面) の方がキレイなことが多いので映り込みを抑えられるなら選択の余地があります。

以下のようなディスプレイであれば 12,000 円前後から選ぶことができます。

ASUS のこのシリーズはおまけ程度ですがスピーカ (1.5W + 1.5W) が内蔵されています。
HDMI ケーブルで接続するか音声入力すれば音を出すことができます。ちょっと便利です。

以下のディスプレイ (VZ249HR) は実家で使用していますが、非常に薄く映像もクリアなので無難にオススメできます。
FHD 解像度 (1920×1080) で十分な事務作業に適したディスプレイの一つです。

後述ですが、筐体に ASRock Deskmini のような VESA マウント対応のものを選ぶ場合は、VESA マウント付きのディスプレイを選ぶと背面に PC 本体を取り付けて非常にスッキリさせることはできます。

本体とディスプレイを接続する HDMI ケーブルも買っておきましょう。(なければ)
付属しているディスプレイもあるのでよく確認してから購入して下さい。

ASUS の方は D-sub ケーブルが、HP の方には HDMI ケーブルが付属するので (長さが十分で) 不要なら追加で買う必要はありません。
D-sub はすでに対応していないグラフィックボードが多いので HDMI ケーブルが無難です。

マウス、キーボード

これも自作 PC には付属しないので余っていない場合は購入しましょう。

特別に気に入ったものがあったり、入力装置にこだわりがある場合を除いてセットで5,000円以下くらいのもので十分使えます。
Bluetooth の無線接続の方がデスクがスッキリするのでお好みで選んで下さい。

テンキーはあった方が便利ですので、デスクが非常に狭い場合以外はあった方がいいと思います。

OS (Windows 10 Home)

自作が初めてだと忘れがちなのが Windows 10 などの OS です。
メーカ製 PC にははじめからインストールされていますが、自作では自分で購入・インストールしなければなりません。

Windows 10 には Home と Pro がありますが、一般ユーザは Home で十分です。
仕事で使う際に BitLocker などの暗号化機能が使いたい、リモートデスクトップのサーバになりたい、という明確な目的がなければ Home です。

自分でインストールメディア (USB メモリなど) を用意できる場合はオンラインコード版でも良いです。
こちらの方が安い場合があるので予算と相談で選んで下さい。(もちろんオススメは楽なパッケージ版です)

ベアボーンキット「DeskMini A300」

周辺機器と OS でおよそ3万円ほど掛かることが分かりました。
この構成では小型で便利などこにでも置ける PC ということで ASRock のベアボーンキットの Deskmini A300 を使います。
以前、Deskmini で自作して非常に組み立てが簡単で必要十分な性能の PC が組めることが分かっているのでこれを使います。

DeskMini はマザーボードだけでなく、筐体と電源も全て含むのでコスパも非常に高くかなりお気に入りです。

※ Zen2 世代の Ryzen には BIOS が P3.50 以上である必要があります。
半年ほど前に購入したい際には既に Zen2 対応の BIOS でしたのでまず大丈夫だと思います。心配な場合は販売店に確認して下さい。

また VESA マウントキットを買えば、対応するディスプレイの背面に設置することでかなりスッキリとさせることができます。

CPU「AMD Ryzen 3 3200G」

CPU には第3世代 Ryzen を使用します。
最下位の製品ですが、かなり高性能です。高解像度な動画再生も余裕ですし、ちょっとしたゲームなら普通にこなします。

予算が余ってアップグレードする場合は 3400G を選びます。

CPUクーラ「Noctua NH-L9a-AM4」

日本向けの Deskmini A300 には専用の CPU クーラが付属するんですが、サービス品で小型ということもありファンの風切り音がそこそこ耳障りです。
回転速度を BIOS で抑えて対策することもできますが、根本的に解決しませんしやはりたまに気になるので評判の良い以下のクーラを使いましょう。

Deskmini の専用品かな?と思うようなフィット感が感じされますね。

メモリ「DDR4-2666 8GB x 2」

メモリは私が作ったときと同じで 16GB 積んでおきましょう。
予算を抑えたい方は 8GB でもいいですが、長く使うことを考えれば 16GB がオススメです。

クロックは 2666MHz を選んでいますが、より高速な 3000~3200MHz を選ぶと少しグラフィック性能の向上が見込めるので余裕があれば高速なメモリにしても良いです。
個人的にはこの CPU で高望みしても高がしれているので 2666MHz で良いと思います。(ベンチマークの数値が上がったり少し体感する程度の優位性です)

また、性能を十分に発揮させるためにメモリは必ず2枚刺しにしましょう。
2つのメモリの帯域を使うことで高速な読み書きができます。

ストレージ「WD SN550 1TB」

DeskMini A300 には NVMe タイプの M.2 SSD か2.5インチサイズの HDD / SSD のいずれかが搭載できます。
特別容量が必要な用途ではないですので HDD という選択肢はありません。動作の快適性を考えると M.2 SSD か SATA SSD のいずれかです。

自作のし易さを考えても M.2 SSD を選ぶ方がいいです。

※ DeskMini は SATA 接続の M.2 SSD は搭載できません。ご注意下さい。

基本的に SSD などは日進月歩で技術革新が早いのでより新しい製品が正義です。
お手頃な価格で購入できるなかでは WD の SN550 シリーズが比較的新しいのでこちらを選ぶと良いと思います。

画像や動画を沢山保存したい方や、ゲームなどを多くインストールしたい方は 1TB を選んで下さい。
必要なら2つ目の M.2 SSD を追加しても良いですね。

Wi-Fi 拡張カード「Intel AC9260NGW」

最後に無線 LAN 接続ができるように拡張カードをそろえましょう。
なくてもいいですが、あるとデスク周りがスッキリしますし Bluetooth 機器の接続もできるのでかなり便利です。

また、Deskmini には USB 端子が少ないので USB 接続の無線子機よりもモジュール追加の方がいいと思います。
(USB 端子を増やすキットも売ってますが、組み立てが難しくなるそうなので今回はパスしました)

Deskmini の専用品が以前はあったのですが、ずっと品切れなので信頼の Intel 製拡張カードを選びました。
Amazon のレビュー欄に Deskmini での動作報告があります。

専用品が良い場合や安いものが欲しい場合はドスパラなどではまだ取り扱いがあるのでそちらで購入して下さい。
(性能は AC9260 の方がかなり上です)

小型PCまとめ

ではここまでのパーツをまとめましょう。
ベースになるパーツで合計98,745円です。(2020/05/31現在)

快適に使える PC を目指して10万円に収まるようにパーツを選択しています。

パーツ 型番など 参考価格 選択 備考
ディスプレイ ASUS VZ229H \12,168 21.5インチ
ASUS VZ239HR \11,979 23インチ
ASUS VZ249HR \12,979 23.8インチ
HP 3WL44AA#ABJ \12,780 21.5インチ
HP 1RM28P9#ABJ \14,463 23.8インチ
HDMI ケーブル Amazonベーシック \1,080 3m
キーボード、マウス HP KM100 \1,980 有線
Logicool MK345 \4,160 無線
OS Windows 10 Home
パッケージ版
\17,527 USB付き
Windows 10 Home
オンラインコード版
\17.926 即発行
ベアボーンキット ASRock
DeskMini A300
\17,036 ケース、電源、
マザーボード
ASRock
VESA MountKit
\2,120
CPU AMD
Ryzen 3 3200G
\13,059 4C / 4T
3.6GHz
AMD
Ryzen 5 3500G
\20,680 4C / 8T
3.7GHz
CPUクーラ Noctua
NH-L9a-AM4
\6,135 ロープロ専用
CPU 付属は不可
メモリ Team ノート用
DDR4-2666 8GB x2
\7,998
Patriot ノート用
DDR4-3000 8GB x2
\4,290
×2枚
ストレージ Western Digital
SN550 500GB
\8,969
Western Digital
SN550 1TB
\14,221
Crucial
P1 500GB
\8,465
Crucial
P1 1TB
\13,980
Wi-Fiキット Intel
AC9260NGW
\5,450 アンテナ付き
ASRock DESKMINI
WIFI KIT
\2,970 販売:ドスパラ
専用品
合計:98,745円 〇の部品合計

OS含めて本体だけ新調したい!バランス重視PC!

続いてはディスプレイやキーボードなどの周辺機器は既に持っていて、本体のみを新調したい方向けの構成です。
なんでもできるようにバランス重視で選定してみましょう。

殆どの方はこの構成で十分に満足する性能だと思います。
コスパ重視で選ぶので AMD Ryzen を使用します。

マザーボード「ASRock B450 Steel Legend」

もはや定番中の定番となったベストセラーのマザーボードです。
価格に見合わない堅牢な設計で安定感と耐久性抜群の製品に仕上がっています。

本来は定格運用で長期間安定して使えることを前提に設計されていますが、その設計余裕から無理しない範囲でのオーバークロックにも対応します。

もちろん、ASUS や MSI など他のメーカのマザーボードでも構いません。
多くの方が使用しているマザーボードを選択すると問題が発生したときに情報が出てきやすいので価格コムなどで人気の製品を選ぶと良いでしょう。

また、Steel Legend は少し光るのでそれが気になる方は ASRock B450 pro4 / B450M pro4 などをオススメします。
私のメイン PC は B450 pro4 ですが、非常に安定していますしコスパも良いです。


CPU「AMD Ryzen 5 1600AF」

CPU には最近発売された Ryzen 5 1600AF を採用しましょう。

この CPU は型番こそ1000番台 (元々は第1世代) ですが、第2世代 Ryzen ですので性能も良くコストパフォーマンスは非常に高いです。
しかも 6C / 12T とコア数が多く、無難に高性能を実現しています。
(Ryzen 5 2600 のクロックダウン版らしい)

現在 Amazon では品薄が続いており、通常の倍ほどの価格で出品されていることが多いです。
そんな価格で買う必要はないので別のお店で買いましょう。(適正価格は1.1万円程度)

ドスパラでは9,800円 + 消費税で買えるので Amazon が高いときはこちらをご確認下さい。
https://www.dospara.co.jp/5shopping/detail_parts.php?bg=1&br=10&sbr=1299&mkr=25&ic=466071&lf=0

また、CPU クーラは付属するもので十分だと思います。
OC したいよ、できるだけ静かにしたいよ、という方は色々調べてみて下さい。数千円くらいで買えますよ。

メモリ「Corsair DDR4-3000 8GB x2」

メモリはこのブログではおなじみの Corsair の低背ヒートシンク付きを使います。

ベースは 8GB x2枚の 16GB としますが、できれば 16GB x2枚の 32GB を選びたいところです。
32GB あれば動画編集などでも十分余裕がありますし、将来的にも安心できます。

ストレージ1「WD SN550 500GB」

まずは OS やソフトウェアのインストール先になるストレージを選定しましょう。

このストレージには迷わず NVMe M.2 SSD (PCIe 接続) を採用します。
とにかく読書の速度が速く、これまで HDD を使っていた場合は衝撃を受けますよ。OS の起動が本当に一瞬です。

バランス重視の PC ですが、3D ゲームも楽しめるスペックなので最新のゲームをインストールすることも考えると最低で 500GB は必要です。
とりあえず 1TB くらいあれば複数インストールできるだけ確保できるので 1TB を検討しても良いと思います。

余裕があれば 2TB のものや、1TB をもう一つ追加する手もあります。

1TB あれば十分に余裕があります。ゲームを沢山インストールしたい方はご検討下さい。

2TB はまだまだ高いですし、種類も限られます。

ストレージ2「Seagate BarraCuda 3.5″ 4TB」

写真や動画のデータ保管用に HDD を搭載しておきましょう。

速度はそれほど必要ないので回転速度が 5400rpm の静かなものがいいですね。
容量は用途に合わせて選んで下さい。

グラフィックボード「ASRock Radeon RX5500XT CHALLENGER D 4G OC」

今回選んでいる Ryzen 5 1600AF はグラフィック機能を搭載しないので映像出力にはグラフィックボードが必要です。

PUBG などの人気ゲームを FullHD で快適にできる程度の性能のグラフィックボードを選んでおくと良いと思いますので、RX5500XT 搭載のものを選びました。
実ベンチ結果などは 4Gamers さんのページがまとまっていていいです。
https://www.4gamer.net/games/337/G033715/20191219105/

4GB 版と 8GB 版がありますが、エンコードや科学演算 (3DCG の描画、シミュレーション等) などを行わない場合はメモリは 4GB の方がコスパ良くオススメです。
4K でゲームしたい場合は足りなくなるかもしれませんが、そういった時にはもっと上位の GPU を搭載したものを選ぶ必要があるので 4GB でOKです。

メーカでそれほど性能は変わらないので、好きなメーカのものを選べばよいです。
今回は一番安かった ASRock の Challenger シリーズにしています。

RX5500XT を選んでいますが、ゲーミング性能に限って言えば Nvidia の GeForce GTX1650 Super の方が有利なことが多いです。
ゲームに関しては Radeon よりも Nvidia の方に最適化されていることが多いのでゲームをメインに考えるなら GTX1650 Super を選びましょう。
(GPU 自体の性能は RX5500XT の方が少し高いです)

価格はどちらも殆ど同じなのでデザイン含めて選択の余地がありますね。
また、発売が新しい RX5500XT は DVI-D 端子がないことが多いので、DVI-D で接続したい場合は注意して下さい。(GTX1650 Super はある機種が多い)

電源「玄人志向 KRPW-BK550W/85+」

電源には玄人志向のプラグイン式が良いでしょう。
こだわりがある方は少し高くなりますが Corsair や Thermaltake のものを選んでもいいでしょう。

KRPW-BK550W/85+ には必ず使うマザボ用 24pin と CPU 用の 8pin は本体にはじめから直結されていますが、その他は着脱可能になっているのでケースがスッキリし組立も簡単でエアフローの改善にもなります。

今回の構成だと消費電力は最大で 200~250W 以下くらいなのでファンの音もかなり静かです。

Corsair のフルプラグインのこちらを選んでおくと信頼性と拡張性が非常に良くなります。
(Corsair の6,000円くらいで売られている安い電源は不具合が良く報告されているので選ばない方が無難です)

ケース「Thermaltake Versa H26」

選ぶのが楽しいケースですので、これは好きなデザインのものを選んだ方が良いです(笑)
一番目に付くパーツなのでお気に入りのケースにすると愛着がわきます。

とりあえず今回はド定番の Thermaltake Versa H26 にしたいと思います。
このケースはミドルタワーといわれるサイズで ATX サイズのマザーボードに対応しておりエアフロ―も十分に取れます。

マザーボードに Micro ATX (B450M pro4 など) を選んでいる場合はより小型のケースが使えます。
組立が少し窮屈になったりエアフローが悪くなりやすいので組立の際は注意して下さい。

こちらも定番の Thermaltake Versa H17 などがシンプルでいいデザインです。

私が使っている Scythe の SIRIUS というケースは中身が見えてケースファンも4個付属するのでなかなかオススメです。
(ちょっと造りが雑でしたが、安いケースなので文句はありません)

OS (Windows 10 Home)

最後に忘れてはいけない OS を購入しましょう。
パッケージ版が楽でオススメですが、好きな方を選んで下さい。

万能PCまとめ

こちらの万能 PC もまとめていきます。

ベースになるパーツで合計100,397円です。(2020/06/01現在)

パーツ 型番など 参考価格 選択 備考
マザーボード ASRock
B450 Steel Legend
\12,677 ATX
ASRock
B450 pro4
\9,445 ATX
ASRock
B450M pro4
\8,236 Micro ATX
CPU AMD
Ryzen 5 1600AF
Amazon 品切中
ドスパラ \10,780
6C / 12T
3.2GHz
メモリ Corsair LPX
DDR4-3000 8GB x2
\9,391
Corsair LPX
DDR4-3000 16GB x2
\17,572 余裕があれば推奨
ストレージ1
NVMe SSD
Western Digital
SN550 500GB
\8,969
Crucial
P1 500GB
\8,465
Western Digital
SN550 1TB
\14,221
Crucial
P1 1TB
\13,980
Western Digital
SN750 2TB
\52,399
Sumsung
970EVO+ 2TB
\61,523
ストレージ2
HDD
Seagate
BarraCuda 3.5″ 4TB
\8,355 5400rpm
Western Digital
WD Blue 4TB
\9,080 5400rpm
グラフィックボード ASRock
RX5500XT Challenger D
4G OC
\21,636 DVI-D 無し
MSI
RX5500XT MECH
4G OC
\22,343 DVI-D 無し
ASUS
GTX1650 Super
4G デュアルファン
\21,664 DVI-D 有り
ZOTAC
GTX1650 Super
4G twin fan
\20,182 DVI-D 無し
電源 玄人志向
KRPW-BK550W/85+
\6,640 セミプラグイン
Corsair
RM750
\11,627 フルプラグイン
ケース Thermaltale
Versa H26
\4,422 ATX / Micro ATX
/ Mini ITX
Thermaltale
Versa H17
\2,709 Micro ATX / Mini ITX
Scythe SIRIUS \6,198 ATX / Micro ATX
/ Mini ITX
OS Windows 10 Home
パッケージ版
\17,527 USB付き
Windows 10 Home
オンラインコード版
\17.926 即発行
合計:100,397円 〇の部品合計

ゲーミングPCが欲しい!最新ゲームに最適化したい!

もう一つ、構成を考えてみましょう。

上の構成は全体的に万能な PC を目指したのですが、ゲームに特化させた構成に組み替えてみます。
ゲーミング PC では高性能なグラフィックボードやシングルスレッド性能の高い CPU が必要な一方で、マルチスレッド性能やストレージは重視されません。

上記を踏まえてゲーム向けに強化してみましょう。
変更ないパーツは万能 PC と同じで大丈夫です。

CPU「AMD Ryzen 3 3300X」

ゲーミングPC の CPU には Intel を選ぶのが定石でしたが、第3世代 Ryzen の登場で遜色ない性能となりました。

そこで非常に安価でシングルスレッド性能が特に高い Ryzen 3 3300X を使うことにしましょう。
ベースクロック 3.8GHz / ブーストクロック 4.3GHz とクロックが高く Zen2 (第3) 世代 Ryzen とゲーミングにはもってこいです。

Cinebench R15 のシングルスレッド性能は 200cb 越えと驚異的です。(Intel の最新上位 CPU と遜色なし)
実際のゲームのベンチマークでも高評価を獲得しており頼れる CPU です。

但し、4C / 8T なので万能 PC で検討した Ryzen 5 1600AF (6C / 12T) よりもマルチスレッド性能は劣ります。
ゲーミング特化ということで 3300X を使います。

ゲーミングもマルチコア性能も譲れないよ!という場合は Ryzen 5 3600 などを選ぶと良いでしょう。
3500 はちょっと微妙な性能なので 3600 以上の方がいいです。

グラフィックボード「ZOTAC GTX1660 SUPER Twin Fan」

ゲーミング PC の要であるグラフィックボードにはプレイしたいゲームや解像度によってお金の掛け方が変わってきます。
ここでは最新の各種 3D ゲームを FullHD ~ WQHD 程度の解像度で 60fps 程度が出せる程度で検討します。

すると GeForce 1660 Super 以上を選択するとだいたいどのゲームでも快適に遊べそうなことが分かります。
(Radeon はゲーム系では性能ほど快適さが引き出されないので Nvidia から選んでいます)

GeForce 1660 Super か GeForce 1660 ti かで迷いますが、ti は3万円を超える製品が多く今回は予算の関係で Super としましょう。
予算をもう少し出せるよ、という方は 1660ti を狙って下さい。

ゲーミングPCまとめ

万能 PC から変更した部品と合わせて表にまとめます。

CPU とグラフィックボードをゲーミング用に変更して、HDD を削除しています。
合計金額は、101,805円です。(2020/06/01現在)

余裕があれば (少しオーバーしても良ければ) 電源を Corsair RM750 に変更して、SSD も 1TB にすると良いです。
メモリも 32GB に増やせられれば今後も快適に使い続けられるでしょう。
この辺りは予算と使い方に合わせて調整してみて下さい。

パーツ 型番など 参考価格 選択 備考
マザーボード ASRock
B450 Steel Legend
\12,677 ATX
ASRock
B450 pro4
\9,445 ATX
ASRock
B450M pro4
\8,236 Micro ATX
CPU AMD
Ryzen 3 3300X
\15,533 4C / 8T
3.8GHz / TB4.3GHz
AMD
Ryzen 5 3600
\23,880 6C / 12T
3.6GHz / TB4.2GHz
メモリ Corsair LPX
DDR4-3000 8GB x2
\9,391
Corsair LPX
DDR4-3000 16GB x2
\17,572 余裕があれば推奨
ストレージ1
NVMe SSD
Western Digital
SN550 500GB
\8,969
Crucial
P1 500GB
\8,465
Western Digital
SN550 1TB
\14,221 1TB あると便利
Crucial
P1 1TB
\13,980 1TB あると便利
Western Digital
SN750 2TB
\52,399
Sumsung
970EVO+ 2TB
\61,523
ストレージ2
HDD
Seagate
BarraCuda 3.5″ 4TB
\8,355 5400rpm
Western Digital
WD Blue 4TB
\9,080 5400rpm
グラフィックボード ZOTAC
GTX1660 SUPER 6GB
Twin Fan
\26,646
玄人志向
GTX 1660Super 6GB
デュアルファン
\27,773
電源 玄人志向
KRPW-BK550W/85+
\6,640 セミプラグイン
Corsair
RM750
\11,627 フルプラグイン
ケース Thermaltale
Versa H26
\4,422 ATX / Micro ATX
/ Mini ITX
Thermaltale
Versa H17
\2,709 Micro ATX / Mini ITX
Scythe SIRIUS \6,198 ATX / Micro ATX
/ Mini ITX
OS Windows 10 Home
パッケージ版
\17,527 USB付き
Windows 10 Home
オンラインコード版
\17.926 即発行
合計:101,805円 〇の部品合計

まとめ

以上、コロナ給付金の10万円で作る自作 PC の構成案でした。

10万円は自作 PC を作るのにちょうどいい予算なのでぜひこの機会に自作を楽しみましょう!
組み立てはプラモデルみたいで簡単で楽しいですよ。

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