掛川市にある「上垂木ホタルの里」で蛍の鑑賞をしてきました。
思った以上にたくさん見れて良かったです。
ホタルの写真とカメラの設定
では早速撮れた写真とその設定について見ていきましょう。
月が雲に隠れたり出たりしていたので設定はバラバラにしています。
ホタルの光は現像時に調整しています。
また、ピント位置はMFで15mほどで固定しています。
<設定>
f=30m, f/4.0, 30sec, ISO200
撮影データはホタルが暗すぎたので現像で+1.5EV程しています。
<設定>
f=30m, f/2.8, 20sec, ISO400
撮影時の明るさで丁度良い程度です。
<設定>
f=30m, f/2.8, 20sec, ISO200
こちら側はホタルの数も少なく、そんなに明るい個体も少なかったです。
やはりホタルの露出がアンダーなので+1EV程調整しています。
どんな設定が良さそうか?
ホタルは動きながら発光するので、花火と同じようにシャッター速度で露出が変わるということはありません。
なので絞りとISO感度で調整することになります。
(シャッター速度は光の軌跡をどれだけ伸ばすかに関わります)
ホタルはどこを飛ぶか分かりませんので、ある程度絞った方が細い線で軌跡がよく分かる写真になります。
被写体になるホタルから10m程度離れて撮るならf/4.0くらいで良いと思います。
以下のページで必要な被写界深度を得るために必要な絞り値を計算できます。
計算用のスクリプトも用意してあるので参考まで。
ちなみに私が撮った時はAPS-Cのカメラで焦点距離30mmのレンズを使って10~30mまで被写界深度に入れるているので、必要な絞りはおよそf/4.3以上です。
厳密に考えなくても良いので、f/4.0で十分でしょう。
(フルサイズで同じ画角(45mm)だとf/6.6以上なのでf/6.3程度)
そしてISO感度は私の撮影結果からf/4.0でISO800程度が丁度良い明るさになる目安と言えます。
もっと暗いホタルもいるのでその場合は必要に応じて感度を上げます。
ここでf/6.3だったらISOは2000程度が目安ということになります。
<設定の目安>
項目 | 目安 (APS-C) | 目安 (フルサイズ) |
---|---|---|
絞り値 | f/4.0 | f/6.3 |
ISO感度 | 800 | 2000 |
シャッター速度 | 10~30秒 | 10~30秒 |
絞り値についてですが、パンフォーカスを狙わずにもっと開けて前ボケを作っても面白いと思います。
今回はそんなにホタルまで近寄れなかったのでやりませんでしたが、絞りを開けてピントを15~20mとか遠めに設定してあげれば手前のホタルほどボケて大きな光源として映ります。
シャッター速度は1秒とか2秒くらいにすればホタルが点になると思います。
機会があれば撮ってみますね。
背景が明るすぎた場合はどうすれば良いのか!?
満月などで周囲が明るかった場合、長時間露光してしまうと背景が明るくなりすぎてしまうことがあります。
そんな場合はどうすれば良いでしょうか?
一つの答えは、シャッター速度を短く設定して複数枚撮影しておき後で比較明合成といわれる合成します。
比較明合成は明るいところをどんどん加算していくという合成方法です。
そうして出来上がったものがこちら。
今回は満月に近い状態でしたが曇っていて暗かったのでシャッター速度を短く(10秒、絞りはf/4.0) とすると殆ど真っ暗となりました。
元の写真は以下になります。
(先の写真は合成後にトリミングしています)
ホタルは日没直後が狙い目です!
ホタルは日没頃から活動を開始します。
2時間ほど活動してだんだんと休んでいきます。
なので、時間的には日没の19時~21時ごろが見頃となります。
この動画は f/1.4, 1/25sec, ISO25600 で撮影しています。
ノイズが結構目立ちますが、ホタルが光って飛んでいる様子が良く分かります。
カメラ機材
カメラ : SONY α6300
レンズ : Sigma 30mm F1.4 DC DN | Contemporary
「上垂木ホタルの里」の場所
掛川市外から来られる方は分かりにくい場所にあります。
国道一号バイパスの西郷ICか大池ICで降りて北へ向かいます。
ナビで行けると思うので遠くから来られる場合はナビでどうぞ。
まとめ
以上、ホタルの写真と撮影に関する情報でした。
もし、撮影に行かれる方は蚊などの虫対策もして行って下さいね。
また、三脚を立てる場合は他の方の邪魔にならないように注意して下さい。
(私は三脚はなしでその辺の地面に置いて撮りました)
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