2018年4月8日(日)/ カメラ, 写真,

こんにちは。レンズのフードを自作したので紹介します。
自作といっても長さを延長しただけですので過度な期待はご遠慮下さい(笑)

今回対象にしたレンズはSigma製の「60mm F2.8 DN | Art」です。
このレンズをお持ちの皆さんはお気付きかと思いますが、焦点距離がフルサイズ換算90mmにしては冗談みたいに短いフードが付属しています。
なので、FRPで延長することにしまた。


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完成品の写真

まずは、完成品の写真を見て下さい。
若干、開口部がまっすぐではありませんがそれなりにできたと思います。

「60mm F2.8 DN | Art」に付属するフードは、19mm, 30mmのArtレンズと共通です。
なので60mmの画角に対して、遮光性が十分とは言えません。

本体と同じくらいの長さまで延長しました。

この長さならカメラに付けたまま逆さ付けして格納できます。

撮影時はこんな感じになります。

Sigmaの「30mm F1.4 DC DN | Contemporary」と比較すると同じくらいの長さになります。

SONY純正の「FE85F18 (FE 85mm F1.8)」と比較するとこんな感じです。
(標準画角で撮ると歪みが気になりますね…工業製品のブツ撮りは望遠レンズに限りますね)

作り方

では簡単に作り方を紹介します。

ガラスクロスを積層している最中は写真が撮れませんでした。。。すみません。

材料や道具など

まずは材料や道具について説明します。(FRPで作る場合です)

・ガラスクロス … ホームセンターなどで購入できます。ガラスマットでもOKです。
・不飽和ポリエステル樹脂 … ホームセンターなどで購入できます。
・硬化剤 … 不飽和ポリエステル樹脂の硬化剤でホームセンターなどで購入できます。
・混ぜる容器と棒 … 紙コップと割りばしなど樹脂が固まっても捨てられるもの。
・パーツクリーナやシンナー … 脱脂用なので油を落とせれば中性洗剤でもOK。
・紙ヤスリ … 足付け用から仕上げ用までで#150~#1500を数種類。
・カッターやハサミ … ガラスクロスを切れれば何でもOK。
・マスキングテープ … 細かい箇所用に細い紙製と普通のビニールを2種類。
・350mlアルミ缶 … フードの大きさが350ml缶でぴったりです。

写真には載ってませんが、厚付け・薄付けパテ (2液混合するタイプの傷用パテと小傷隠し用) とプラサフ (プライマー+サフェーサー)、艶消しブラックの缶スプレーも使用しています。
これらもホームセンターやカー用品店で購入できます。

ちなみにFRPは “Fiber-Reinforced Plastics” (繊維強化プラスチック) が意味する通り、ガラス繊維や炭素繊維で強化したプラスチックのことです。
(鉄筋コンクリートと同じですね)

今回の加工では、既存の純正フードをFRPで延長することで簡単にある程度の強度を持たせることが可能となっています。

マスキング

まずは、加工するフードと型となる350ml缶にマスキングをしていきます。

レンズに嵌め込む部分は、精密な寸法で作られているので樹脂や塗料が付着しないようにしっかりとマスキングしていきます。
この時、細かい部分は紙製のマスキングテープを細かく切って隙間が無いようにします。
そして、その上から染み込まないようにビニールのマスキングもします。

350ml缶にはビニールのマスキングテープを貼って、樹脂を剥がしやすいようにします。
アルミ缶なので無くても良いと思いますが念のため貼っておくと良いでしょう。
(アルミはそもそも剥がれやすい方)

マスキングができたらフードに缶を挿入して型とします。
これが気持ちいいほどぴったりなサイズ感です(笑)

FRPで成形

次にFRPで延長するフードを成形していきます。

※FRP成形中は手が離せなくて写真はありませんのでご了承下さい。。。

今回はもとのフード部分にガラスクロスが1枚分重なるように貼っていきいき、元のフードと追加したFRPの接合強度がでることを期待します。

段差になる部分に気泡が残りやすいのでできる限り気泡が残らないように強く押さえます。
樹脂が硬化をはじめるまで圧着し続けると最後の仕上がりが良いです。

硬化が始まったら固まってしまう前に次の層を重ねていきます。
(固まってしまうと後ではがれやすくなってしまう為)

次の層からは元のフード部分には重ならないようにします。
そして十分な厚さが確保されるまでガラスクロスを重ねていきます。

厚さが出たら作業完了です。
私は4~5層ほど重ねて3mmほどの厚さになりました。
(使うガラスクロスや圧着具合で変わります)

FRPを型から外す

FRPが完全に硬化するまでおよそ丸1日放置しておきます。
冬場 (気温が10℃以下) は極端に硬化が遅くなるのでご注意下さい。

硬化したFRPはノコギリなので切断できるので型ごと切断して剥がすように缶を取り出します。

ノコギリで切断したところ。

型を外したらノコギリで大まかに不要なFRPを除去してしまいます。

ヤスリとパテで整形する

この工程は、FRPがキレイにできているほど楽です。

大まかな削りはグラインダーを使うと短時間でできます。
私は両頭グラインダーを使って大まかな削りを行いました。

そしたら、#150の空研ぎ用の紙ヤスリ (ヤスリ面が白い色しています) で整えていきます。
最初はそんなに丁寧にやらなくても大丈夫なので不要な部分をガンガン削るようにして最終的な形状をイメージしていきます。

削っていくと穴が開いてしまう箇所や大きく凹んでしまう箇所があると思うので、厚付けパテで凹みを盛り上がるように埋めて乾燥させます。
厚付けパテでなくても削りカスと樹脂を混ぜたものでも代用可能です。
(パテの方が滑らかなので断然作業は楽です)

パテが乾燥したら番手を#320~#600くらいまで上げて滑らかにします。

次にFRPや厚付けパテの気泡を埋める為に薄付けパテを気泡や細かい研磨痕 (ヤスリがけの痕) へ塗り込むようにして塗っていきます。
乾燥したら#600~#1000程度のヤスリで表面を整えます。

※パテ作業は納得いくまで繰り返して下さい。ここで妥協すると失敗します。
※パテ作業の前には必ず脱脂を行って下さい。

プラサフ塗布

パテ盛りと研磨が完了したらプラサフを塗布していきます。
この作業の前にも必ず脱脂は行って下さい。

厚塗りすると垂れるので、やや薄めに3~4回で塗布するように薄く重ねていきます。
写真は確か2回目くらいです。

そして、プラサフを塗布して完全に乾燥 (約24時間) させたらヤスリがけをします。
番手は#1000~#1500です。

艶消しブラックの塗装

ようやく最後の工程です。

最後は艶消しのブラックで塗装します。
他の色や艶アリだと反射してしまうので、必ず艶消しブラックで仕上げます。

こちらも基本通り、厚塗りすると垂れてしまうので薄く塗り重ねていきます。

ここまでで2回目です。
薄く塗装すると梨肌といって表面がぶつぶつしますがまだ気にしません。
仕上がりもこのようなシボ加工のような感じで良ければ引き続き薄く塗り進めます。

最後の1回は垂れる寸前まで塗ります!
これが難しいので、以下のようにやってみて下さい。

・途中までの塗装より少しだけ厚めに全体を塗る
・表面を見て、滑らかな光沢がない箇所に追加で薄く吹き付ける
・これを繰り返す (短時間で行う)

垂れてしまうとやり直しが大変 (1週間ほど乾燥させてからヤスリで削って再塗装) なので、垂れないことにだけ注意をして慎重に塗装してみて下さい。

まとめ

以上、レンズフード自作の話でした。

FRP成形も塗装も慣れれば便利なのでぜひ、皆さん挑戦してみ下さい!

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