SONY のミラーレス一眼カメラの高画素機である α7R シリーズの4代目である α7R IV が30万円強とかなり手を出しやすい価格帯になってきています。
これはマイナーバージョンアップした α7R IV A の影響が大きいと思います。(大きなところでは液晶の画素数が違うくらい)
そこで似たスペックと近い価格帯のカメラボディを比較してみようと思います。
私としては、現在 APS-C 機を使っていてそのレンズを活かせる高画素機がいいなぁと思ってはいますが、やはり評判のいい α7 IV も気になります。
※レンズ資産が活かせるように E マウント限定です。
それでは、パパっと比較しちゃいます。
(2022-07-26 追記)
α7R IV を購入したので、近日中に記事にまとめたいと思います!めっちゃ快適で使いやすいです!
(2022-08-02 追記)
外観の写真などを載せた記事を書きました!レビューはしばらく使ったら別途まとめます。
(2022-08-27 追記)
秋のキャッシュバックキャンペーンでまた α7R IV (A) が対象になっているので、この機会に検討されてみてはいかがでしょうか?
α7R IV と α7R III、α7R II、α7 IV のスペック一覧
SONY は、旧製品も併売していることが多いので旧製品の α7R II 、α7R III も比較します。もう一つは無印の万能機になる α7 IV です。
マイナーバージョンアップの A 付きは、液晶モニタの画素数が 144万画素 (A なし) → 236万画素 (A 付き) とメニューの UI が違う程度みたいなので除外しています。この違いで数万円アップする (A なしが値下がった) ので、私には A なしで十分かなと思います。
見出しの製品名のリンクで SONY ページが開きます。
項目 | α7R IV | α7R III | α7R II | α7 IV | α6300 (所有カメラ) |
備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
撮影センサー | 35mm フルサイズ (35.7×23.8mm) Exmor R CMOSセンサー 裏面照射型構造 |
35mm フルサイズ (35.9×24.0mm) Exmor R CMOSセンサー 裏面照射型構造 |
35mm フルサイズ (35.9×24.0mm) Exmor R CMOSセンサー 裏面照射型構造 |
35mm フルサイズ (35.9×23.9mm) Exmor R CMOSセンサー 裏面照射型構造 |
APS-C サイズ (23.5×15.6mm) Exmor R CMOSセンサー |
|
有効画素数 | 6,100万画素 (2,600万画素) | 4,200万画素 (1,800万画素) | 4,200万画素 (1,800万画素) | 3,300万画素 (1,400万画素) | 2,400万画素 | カッコ内は、APS-C クロップモード時 |
ローパスフィルター | 無し | 無し | 無し | 有り? | 有り | α7 IV は、ローパスフィルターレスという情報もある どちらにせよ効果は、ほぼ無し~僅からしい |
画像処理エンジン | BIONZ X | BIONZ X | BIONZ X | BIONZ XZ | BIONZ X | |
RAW | 圧縮 RAW、無圧縮 RAW | 圧縮 RAW、無圧縮 RAW | 圧縮 RAW、無圧縮 RAW | 圧縮 RAW、無圧縮 RAW、 可逆圧縮 RAW |
圧縮 RAW | |
ISO 感度 | 100 ~ 32,000 (50 ~ 102,400) |
100 ~ 32,000 (50 ~ 102,400) |
100 ~ 25,600 (50 ~ 102,400) |
100 ~ 51,200 (50 ~ 204,800) |
100 ~ 25,600 (100 ~ 102,400) |
カッコ内は、拡張感度 (静止画のみ) |
シャッター速度 | 1/8,000 ~ 30秒、バルブ | 1/8,000 ~ 30秒、バルブ | 1/8,000 ~ 30秒、バルブ | 1/8,000 ~ 30秒、バルブ | 1/4,000 ~ 30秒、バルブ | |
ストロボ同調速度 | 1/250秒 | 1/250秒 | 1/250秒 | 1/250秒 (1/320秒) | 1/160秒 | カッコ内は、APS-C クロップモード時 |
サイレント撮影 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | 可能 | |
ボディ内手振れ補正 | 5軸補正 5.5段相当 | 5軸補正 5.5段相当 | 5軸補正 4.5段相当 | 5軸補正 5.5段相当 | — | α7 IV は、動画時にアクティブかスタンダードが選べる |
内蔵フラッシュ機能 | — | — | — | ワイヤレス制御対応 | ポップアップフラッシュ搭載 | α7 IV は、対応のストロボを無線で制御可能 |
連続撮影速度 (最大枚数) | 10枚/秒 (30枚) | 10枚/秒 (28枚) | 5枚/秒 (9枚) | 10枚/秒 (1,000枚以上) | 11枚/秒 (21枚) | カッコ内は、無圧縮 RAW での連続最大枚数 |
オートフォーカス | 567点 / 425点 人物・動物※ (左右瞳選択可) |
399点 / 425点 人物 |
399点 / 25点 人物 |
759点 / 425点 人物・動物 (左右瞳選択可)・鳥 |
425点 / 169点 人物 |
位相差検出方式 / コントラスト検出方式 対応する瞳 AF ※動物は静止画のみ |
動画 | 4K (30p / 24p) FHD (120p / 60p / 30p / 24p) |
4K (30p / 24p) FHD (120p / 60p / 30p / 24p) |
4K (30p / 24p) FHD (120p / 60p / 30p / 24p) |
4K (60p※ / 30p / 24p) FHD (120p / 60p / 30p / 24p) |
4K (30p / 24p) FHD (120p / 60p / 30p / 24p) |
※ APS-C / super35 クロップモードでのみ対応 |
液晶モニタ | 3.0型 144万画素 上下チルト (上107 ~ 下41度) タッチパネル |
3.0型 144万画素 上下チルト (上107 ~ 下41度) タッチパネル |
3.0型 123万画素 上下チルト (上107 ~ 下41度) |
3.0型 104万画素 バリアングル (オープン角176度、チルト270度) タッチパネル |
3.0型 92万画素 上下チルト (上90 ~ 下45度) |
|
ファインダー | 0.5型 576万画素 視野率100%、倍率0.78倍 |
0.5型 369万画素 視野率100%、倍率0.78倍 |
0.5型 236万画素 視野率100%、倍率0.78倍 |
0.5型 369万画素 視野率100%、倍率0.78倍 |
0.39型 236万画素 視野率100%、倍率1.07倍 |
全て OLED |
記録メディア | SD カード デュアルスロット |
SD カード デュアルスロット |
SD カード シングルスロット |
SD カード、CFexpress Type A デュアルスロット※ |
SD カード シングルスロット |
※スロット2は、SD カード専用 |
外形寸法 | W128.9 × H96.4 × D67.3 [mm] | W126.9 × H95.6 × D62.7 [mm] | W126.9 × H95.7 × D60.3 [mm] | W131.3 × H96.4 × D69.7 [mm] | W120.0 × H66.9 × D48.8 [mm] | グリップからモニターまで寸法 |
重量 | 580g | 572g | 582g | 573g | 361g | 本体のみの重量 |
参考価格 | 312,500円 | 267,000円 | 205,800円 | 296,010円※ | (5年ほど前に約9万円) | 2022-04-28 現在の Amazon 価格 ※α7 IV はマップカメラ価格 |
やはり最新機種が強い!
スペックからやはり、というか当たり前ですが、最新機種である α7R IV と α7 IV が機能も性能もすごく良さそうです。
α7 IV
特に、α7 IV はスチル (静止画) 撮影だけでなく、動画撮影の機能や性能が他とは比べ物にならないくらい進化されていますね!
バリアングルモニタに 4K/60p での記録、フォーカスブリージングの低減から電子手振れ補正のサポートなど盛りだくさんです。
動画以外でも高速な記録メディアである CFexpress Type A に対応していて、圧縮 RAW なら連射が無制限でできるなど利便性も凄く高くなっています。
(SD カード使用時は無制限にならない可能性があります)
また、AF カバー率が全画素の 94% にも達し、画面のどこに被写体がいても AF が合うというとんでもない性能もあります。(α7R IV のカバー率は 74%)
これに加えて、人物・動物・鳥の瞳に自動でピントを合わせる瞳 AF が搭載されます。
ここでいいなぁと思った特徴は、動画に特に強いと思わせる特徴ですね。
動画を撮るようになったら待ったなしで α7 IV を選ぶと思います。
α7R IV
対して、α7R III と α7 IV は高画素と手振れ補正機構を活かしてピクセルシフトマルチ撮影という、ちょっとずつセンサー位置をズラして超高精細な撮影ができる機能が盛り込まれています。これ使ってみたいんですよね。
Sigma の Foveon センサー以外のほとんどの撮影センサーはベイヤー配列という RGB の配列でフルカラーを疑似的に再現しています。これをカバーするように画素の位置をズラして複数枚を撮影、合成することですべての画素で本来の色を取得することができるようになります。さらに、画素の半分だけズラすことで4倍の解像度を得ることもできる、夢しかない機能です!
さらに進化した「ピクセルシフトマルチ撮影(*1)」
ボディ内手ブレ補正機構を高精度に制御して複数画像を撮影、PC上で合成することで、極めて高い解像感を持つ画像を生成する「ピクセルシフトマルチ撮影」が進化しました。4枚に加え、α7R IVでは計16枚の画像の持つ約9億6320万画素分の膨大な情報から、約2億4080万画素(19008×12672)(*2)の画像生成が可能です。100%の拡大表示をしても、被写体の色や質感、空気感まで忠実に再現し、目で見る以上のディテールと臨場感あふれる画像を提供します。
16枚撮影でより正確なR・G・B情報を取得
通常の1枚撮影時は、画素ごとにR・G・Bのうち1色分の色情報を取得し、残りの2色分の色情報を周辺画素の情報から補間処理しています。それに対し、ピクセルシフトマルチ撮影では記録サイズ約6020万のすべての画素でR・G・Bの全色情報を取得し、補間処理をせずに直接合成して画像を生成します。それにより、色モアレ(偽色)の発生を最小限に抑制。加えて、16枚のピクセルシフトマルチ撮影では、その4倍の約2億4080万画素のR・G・Bの全色情報を取得することで、輝度モアレまで抑制。16枚撮影・合成による高画素化との相互作用で、高解像かつより正確な色再現による忠実な質感描写を実現します。撮影した画像は、ソニー純正のソフトウェア「Imaging Edge」で合成・現像できます。
https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-7RM4/feature_1.html
堅牢性を高めるために、ボディ全てがマグネシウム合金で設計されていることもポイントです。(α7 IV は、背面だけ放熱経路確保のためかプラスチック)
私は、色々なものにぶつけがちなので頑丈な筐体の方がうれしいです。α6300 もフルマグネシウム合金製で、それが決め手で選んでいます。
また、ファインダーの画素数が576万画素と α7 IV の369万画素より約1.5倍高くなっていることもいいですね。
ファインダーで撮ることが多いのでこの画像が精細かどうかは結構重視したいところです。α6300 と比べると α7 IV でもかなり画素数が増えていますが、同じ価格帯に α7R IV があるので見劣ってしまうのは否めません。
α7 IV が動画に強い特徴を持っていると書きましたが、α7R IV は逆にスチルに強い特徴がありそうだということが分かります。
APS-C レンズ資産を活かす意味でも、高画素機は魅力的です。
α7R II / III
α7R III や α7R II でも、今使っている α6300 よりも間違いなく高性能で使い勝手も良さそうです。ただ、α7R III は α7R IV と価格差が5万円程度と小さすぎるので検討するなら α7R II になると思います。センサー的にはこの2機種は同じのようですし。
α7R II は、シングルスロットでピクセルシフトマルチ撮影に対応していませんが、そもそもが高画素機なのでコスト重視ならありでしょう。
また、この2機種と α7 IV の画素数が低く、APS-C 用のレンズばかり持っている私にはちょっと不便です。
(フルサイズ対応レンズは、SEL85F18 だけ持っています)
スペックを見るとやはり α7R IV が良さそう!
動画はそんなに撮らないので、スペックを比較しても、やはり α7R IV がいいなぁと思います。
α7R IV の参考動画など
私があれやこれやまとめるより、公式にある動画の方が分かりやすいので貼っておきます。
当然ですが、動画性能も本格的に撮らないなら十二分に高性能のようです。
α7R IV の参考動画など
こちらも動画でまとまっているのでぜひご確認ください。
そしてやはり動画は力が入っていますね!
フルサイズにするならこのレンズがあると良さそう
せっかくフルサイズのカメラにするなら対応するレンズも欲しいですよね。すぐには買えないかもしれませんが、増やしていきたいです。
以前、このような記事を書いていて、そこから殆ど考え方は変わってないかなと思いますのでこちらをご確認ください。
ただ、新製品も出てきていることもあって超広角と標準は選択肢が広がっています。
それと α7R IV を前提にするなら多少の画質低下を許容するならクロップモードで APS-C レンズを使う選択肢もありますね。
超広角~広角ズーム; SELP1635G (2022年5月27日発売!)
超広角は、Sigma 20mm F1.4 みたいに明るくなくてもいいと思うので、SELP1635G が小型軽量で使い勝手の良さそうなレンズだと思います。
このレンズがあれば旅行から日常使いまでなんでもこなせるのではないでしょうか?
何より動画でとても使いやすそうな小型軽量と画角、そして鏡筒が伸びないという素晴らしいレンズです。
2022年夏に発売予定で14万円ほどが実売価格になりそうです。2022年5月27日に発売されました!
発売されたら商品リンクも貼っておきますので、価格のチェックに使って下さい。
初値は、Amazon が定価の165,000円ですが、SONY ストアは 10% 割引があるので148,500円です。すぐに欲しい方は、SONY ストアからが良さそうですね!
これより広い画角は、今持っている APS-C 用の LAOWA 9mm F2.8 Zero-D をクロップモードで使えば良さそうです。高画素機ってこういうところが魅力だと思います。
標準ズーム; SELP18105G (APS-C 用)
標準ズームは、個人的にあまり使う機会がないので今持っている APS-C 用の SELP18105G でいい気がしています。
このレンズも (小さくはないですが) 軽量で鏡筒が伸びないレンズでかつ、ズーム域が広くとても使いやすいレンズです。
鏡筒が伸びるレンズが兎にも角にもキライ (見た目が好きじゃない) なので、標準ズームに興味が湧かないだけかもしれません。
伸びないズームが出たら考えが変わるかも?
SELP18105G は、とてもおすすめレンズなのでぜひ皆さんに買ってもらいたいです。α6000 シリーズのキットレンズにしてもらいたいくらいです。
このレンズの出番は、私の場合は動画を撮る時がメインになってくるので APS-C クロップモードは願ったりだったりします。
α7R IV は、フルサイズを使っての動画撮影もできますが、クロップモード (Super 35mm) の方が高画質になる※ようです。
※クロップしないと画素を間引いて (実際は、もうちょっと複雑らしいですが) 4K 動画に変換するようです。これが APS-C クロップモード (Super 35mm) だと 6K 相当の画素すべてを使ってモアレやジャギーを抑えて情報量を上げて 4K に変換してくれるようです。
標準レンズ; SEL55F18Z
このレンズは、フルサイズにするなら絶対に欲しいと思っているレンズです。
やはり標準 50mm 前後のレンズは、単焦点を持っておくと幸せになれると思います。
これは、以前の記事から変わらず欲しいレンズ No. 1 として君臨しています。α6300 用としても欲しいくらいです。
望遠レンズ; SEL85F18
このレンズはポートレート用に最適といわれる 85mm の安い無印レンズです。
α6300 用として買ったのですが、本当にとても良いレンズだと思います。ちょっと色にじみがありますが、それ以上に素晴らしいです。
せっかくフルサイズに対応したレンズなのに APS-C で使ってもったいないことをしていましたが、これで α7R IV を買ったら報われるというものです(笑) これは α7 IV を買うしかなくなってきました!
まとめ
以上、α7R IV が欲しいのでスペック比較をしてみた!でした。
正直、α6300 から乗り換えだったらどれにしても不満はない気がします。
しかし (APS-C クロップモードでのトリミング耐性なども考えて) 同等以上ということを考えると α7R IV が一番私にはあっていると考えて間違いなさそうです。しばらく悩んで、キャッシュバックキャンペーンでもあればその際に買いたいなぁと思います!
コメントを残す