【レビュー】Sigma 60mm F2.8 DN | Art は解像力抜群でコスパ最強レンズ!

私の最も好きなレンズであるSigma製「60mm F2.8 DN | Art」を購入して1年近く経ったので、レビューを書いていきたいと思います。

このレンズはキットレンズの次に購入した交換レンズです。
そして単焦点レンズの魅力を見せ付けられた製品でした。

本当におススメのレンズなのでAPS-CのEマウントをお持ちの方は是非購入してみて下さい!


ココが良いところ!

まずは、良いところを書いていきます。

解像度が高い

やはり一番は解像度の高さです。
ここを最重視してレンズを探したところ、行きつきました。

開放絞りのf/2.8から解像力に関しては何の不満もありません。
絞りを絞っても解像度は変わらないので、絞り値は被写界深度を調整する為だけにあるといっても過言ではありません。

このグラフの見方は16mm F1.4の性能確認記事で書いたのでそちらを参考にして下さい。

センサーがAPS-Cで画素数が2400万画素程度だと、センサー性能を使い切るには理論的には100lpmm程度以上が必要です。
但し、エッジ処理やシャープネス処理の関係だと思いますが70~75lpmm程度あれば十分に解像するレンズだと思います。(α6300の場合)

とりあえず、上のグラフを見て分かる通り中央部の解像性能は開放絞りで最高で絞るほどに低下していき、画面端は開放絞りでもかなり良好でf/4.0で最高となります。
このグラフからf/2.8~f/8.0では十分な解像度が得られると言えます。

ちなみにですが、理想的なレンズは絞り値が低い (有効口径が大きい) ほど解像力は高くなります。
APS-Cで2400万画素クラスではf/8程度を超えると回折現象の影響で解像度が頭打ちになりますので、これはどんなレンズでも必ずそうなります。
興味があれば “レイリー限界” で検索してみて下さい。

<キットレンズSELP1650との比較>
暗い画像で申し訳ないのですが、以前比較用に撮ったものです。

キットレンズは開放f/5.6ではかなり解像度が低いですが、f/8.0まで絞れば中央は十分に解像することが分かります。
周辺は絞っても十分に解像するとは言えません。

対して、60mm Artレンズは開放f/2.8でもf/5.6でも変わらずに十分に解像しています。
中央はもちろん、周辺部もかなり解像しています。


Sigma 60mm F2.8 – f/2.8

Sigma 60mm F2.8 – f/5.6

SELP1650 – 50mm f/5.6

SELP1650 – 50mm f/8.0

色収差が殆ど無い

解像度が高いことにも関連してきますが、このレンズは色収差が殆どありません。

白と黒がはっきりした被写体や逆光のシルエットのような被写体の場合、色収差が目立ってしまいますので、低いことは非常にありがたいです。

私の感覚だと以下のような判断をしますので、絞り全域で実用上問題ないレベルで良く色収差が補正されているといえると思います。
(α6300の場合)
 ・0.10%以上 ・・・ 色収差が気になって仕方がない
 ・0.05%以上 ・・・ 高コントラスでは色収差があるのが分かることがある
 ・0.03%以下 ・・・ 全く分かりません (今後の高画素化したら気になるかも。。。)

この写真は開放絞りのf/2.8ですが、ラベルの白とワインボトルの黒の境界にフリンジは殆ど見られないことが分かると思います。
これが色収差が大きいレンズだと結構気になってしまいます。
(写真やらない人は気付かないらしいですが)

開放絞りf/2.8では等倍まで拡大するとほんのわずかに色付いて見えます。
絞りを少し絞るだけでほぼ完全に色付きも解消されます。


f/2.8 ピクセル等倍

f/5.6 ピクセル等倍

歪曲収差が殆ど無い

被写体が建築物などの水平垂直がしっかりしたものだと、画像が歪むと非常に気になるものです。
このレンズは歪曲も殆どなく何をとってもスッキリとした画になります。

レンズによってはカメラボディの歪曲補正機能で補正するレンズもありますが、Artラインは光学性能を追及したレンズとなっており歪曲補正が殆ど必要ありません。
※キットレンズのSELP1650や同じSigmaのContemporaryラインは歪曲補正が前提のレンズです。

歪曲補正が悪いというわけではないのですが、やはり補正するということはセンサー上に結像した画像をデジタル的に引き延ばしたり切り抜いたりするので画質低下の一因となることは間違いありません。
(無い袖は振れませんのでトリミングされているのでしょう)

このチャート (RAWデータで歪曲補正がない場合) を見ての通り、歪みは見られません。

こちらは開放絞りの歪曲補正OFFです。
歪みが気にならないので人工物を撮るのにも、商品写真を撮るのにも最適です。

AFが静かで速い

AFの動作音は皆無です。
レンズに耳を当てると動作音がようやく聞こえる程度です。

速度も十分に早く、快適にピント合わせができます。

その為、動画でAFを使う場合も不満は全くありません。
(そんなに動画も撮らないですし)

大した動画がなくて申し訳ないですが、AFで撮影した動画です。
山羊が草を食べる音は聞こえますがAF作動音は聞こえませんね。

ゴーストやフレアが殆ど発生しない

太陽や車のヘッドライトなどの強い光が画面内に入ってもゴーストやフレアといった負の要素は殆ど発生しません。
また、コントラストの低下もごく僅かです。

これまで撮影した中でこれらに悩まされた経験はありません。
発生したとしてもほんの少し角度を変えれば消えることが殆どです。

これは画面の右端に入るか入らないかに太陽がありますが、問題ないですね。

1.5万円と安い!コスパ最高!

これだけの性能にも関わらず、1.5万円程度と非常に安価で購入できます。

開放絞り値はf/2.8と若干控えめですが、間違いなくコスパは最高です。

焦点距離もEマウントではフルサイズ換算90mmと人物撮影にも最適ですので、持っていて損はないレンズです。

イマイチな点、改善の余地があるところ

このレンズについての不満は無いと言っても良いくらい気に入っています。

但し、人によっては気になると思うことをまとめます。

レンズフードが短い

付属のレンズフードは19mmのArtレンズと共通の為に非常に短く殆ど意味のないフードです。
フードは余計な角度からの入射光を遮断してフレアやゴーストを抑える役目があるのでケラレない長さまで伸ばした方が良いです。
それと長い方が見た目もカッコいいですし。

なのでこの短いフードが不満という方は多いと思います。
私は自分で延長してしまいました。(見た目重視で)

最短撮影距離が長い

最短撮影距離は50cmと結構長めです。

数字だけ見るとそんなに不便そうではありませんが、例えば、料理の写真を撮ろうとしても席を立たない場合は結構苦労します。

また、撮影倍率も0.14倍と普通なのでマクロ的な撮影はできません。
(クローズアップレンズなどで対応可能です)

<上のクローズアップレンズNo.4を使えばここまで大きく撮れます>

点光源のボケが年輪状になる

良く見ないと分かりませんが、点光源で玉ボケを作った場合はボケ内部が年輪のようにグルグルとした模様ができます。

これは非球面レンズを採用している安価なレンズということが影響しているので仕方ないところではあります。
※非球面レンズは表面の研磨が難しく切削痕を綺麗に削り取ることが難しいので、その残った切削痕が年輪ボケとなって表れています。

玉ボケ以外のボケは滑らかで素直なので玉ボケだけに注意して下さい。

まとめ

以上、Sigma製「60mm F2.8 DN | Art」レンズのレビューでした。

本当に良いレンズなので、購入をご検討の方は迷わず購入して下さい。
何を買おうか探している方は、単焦点の素晴らしさを味わうために是非ご検討下さい。

その他のオススメ単焦点レンズは以下の記事をご参考頂ければ幸いです。

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